2011年5月27日金曜日

友人からの連絡(ボランティアレポート)

友人の演出家からメールが届きました。
ご紹介します。

大沢佐智子


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森さゆ里(文学座 演出)


5月の演出公演終え、気仙沼に参りました。

2ヶ月前、ヒッチハイク
で乗っけてくださった気仙沼の若者に、
「また来ます」
と手を降った約束が果たせました。

2ヶ月前、宮古と気仙沼に物資を担いで。
今回は、安全長靴・防護メガネ・皮手袋・ヘルメットなど携えて。

向かった先は、小浜区災害ボランティアセンター「はまセン」。
避難所とボランティアセンターが融合しているボランティアセンター。
被災者の方々とボランティアが一緒に生活している場所です。

そこに宿泊(寝袋持ち込み男女混じって雑魚寝)し、ガレキ仕分け運搬作業をして参りました。

大まかに分けられたひとやまを、更に分けながらトラックへ積み込み、集積所へ運ぶ。

15人で約4日くらいか。
住宅だったひとやまが、更地に。

気仙沼駅から、ボランティアセンターに向かう1時間。海岸線を走るバスからの風景。
2ヶ月前は気仙沼市街に参ったので、郊外の風景は始めて。
海岸線を走る気仙沼線は、文字通りズタズタに分断されネジ曲がり、海岸に面する街並みの様子は、2ヶ月前のまま。
2ヶ月前と、ほぼ何も変わらない破壊された風景に、愕然に近い感情を抱きながら先の長さを更に実感。

「はまセン」
地域に密着した、このボランティアセンターは、地域の要望に次々に答えていく場所。
このような素敵なボランティアセンターは、なかなかないように思います。
「はまセン」の回りは随分と作業が進んでいます。

そこにお住まいの方々は、通る道すがら話しかけてくださる。
「花を摘んできたの。野の花、きれいでしょ。花は癒されるわ」
小島が点在する海と、穏やかな山並みが隣接する日本の美しい自然の風景のなか、野花を手に話しかけてくださったご婦人の後ろに、打ち付けられ崩れた解体前の家が、いく道の下に見える。

「はまセン」は明るい所でした。
新らしく来た人は、毎日みんなの前ではじめましてのご挨拶。
日本全国から、10代から60代、様々な年代、男女共に。

何かをしたいと思う人が集まって、その思いに答える仕事は次々にあり、その仕事は目に見えて成果がある。
家屋整理で大切な思い出深い品々が救出され、汚れた家屋が掃除され、破壊されてしまった家屋ひとやまは更地になる。
壊されたものを、そのままに置かない為に、しっかり壊し、更にし、未来へ向かう。
明るい風が流れています。

写真は「はまセン」周りと、作業中、お昼ごはん中のものです。

日本に元気を。
被災地に祈りを。

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