まず、校舎の前にある災害ボランティアセンターで様子を聞きました。
この周辺は文字通り壊滅しているので、泥かき作業のニーズはないのだそうです。
地域ごとに状況はちがっていることを実感しました。
いつかふさわしいタイミングが来たらお声掛けください、とあるくとチラシを置いてきました。
校庭の片隅に、臨時放送局「女川さいがいエフエム」がありました。
自らも被災した若者たちが、生活情報を毎日放送しているそうです。
「演歌をリクエストされますが、演歌は海の歌が多いので気を遣いますね」
とスタッフさんがおっしゃっていました。
避難所の様子を聞くと、物資配給の現状から今後の町の政策まで、
さまざまな問題があるとのことです。
* * *
子どもたちは本当に元気でした。
きょうは仙台フィルの木管五重奏コンサートがおこなわれ、
演奏に合わせて「学校坂道」を歌っていました。
この坂道のぼったら ぼくの学校があります
ジャングルジムにのぼれば 海がまっさおに見えます
ジャングルジムにのぼれば 海がまっさおに見えます
この学校をそのまま描いたような歌詞と、
まっすぐな歌声に大人たちはみな涙ぐんでいました。
(もちろん、私も)
校舎の窓からはきらめく海と瓦礫のまちが見えていました。
伊藤み弥
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