2011年6月30日木曜日

東京・初台なう

6月30日。
新国立劇場へ向かう地下通路。

仙台オペラ協会「鳴砂」のポスター発見。
ARC>Tメンバーの方のお名前も。


大沢佐智子

6/29 名取・閖上

6月29日。夏日。
名取・閖上を自転車でまわりました。

1ヶ月半前に歩いた名取IC付近の歩道。
船や車は片付けられていました。

本来なら畑や水田であるのだろう広い土地には、まだ、日常の品々が点在。


ただ、雑草が生えてきているからなのか、
土が剥き出しの所より、ヘドロのにおいはあまり感じませんでした。

菜の花・タンポポの黄色から、アカツメグサ・アジサイの赤紫色へ。

自生のたくましさを感じました。


大沢佐智子

6/29 多夢多夢舎

多夢多夢舎中山工房。
気持ちのいい空間に、気持ちのいい方々。

多夢多夢舎でランチをいただき、
出前部「ダンスの時間」「びじゅつの時間」を覗いてみるのも楽しそうですよ。

今はベリーの季節。


大沢佐智子

小麦粉で遊んだ!!

6月29日
多夢多夢舎「びじゅつの時間」

みんなと小麦粉であそびました。

ベタベタ、ぽそぽそ、ねばねば、モチモチ、ひんやり、しっとり。
1時間半、粉と水が混ざり合っていく感触を素手でたしかめました。

みんなそれぞれ、その感触を楽しんでいたような気がします。
(「私、ベタベタするの苦手〜」も含めて)


「すぐに形にならなくったっていい」
「まず、ちょっと勇気をだして手を伸ばしてみよう」
「何の先入観もなく、そこにあるものをありのまま感じればいいんだ」

とてもとてもシンプル。

つくること、いきることの原点に触れた気もします。


ありがとうございました!
多夢多夢のみんな!


大沢佐智子

小麦粉で遊ぼう @たむたむ

6月29日
 
たむたむ舎での美術の時間。
今回は千田さん、飯田さん、猪戸さん、山口、そして東京からのスペシャルゲスト・舞台美術家の大沢佐智子さんの5名でお届けしてきました。
今日のテーマは「小麦粉で遊ぼう」
小麦粉と水を混ぜてこねこね混ぜて粘土のような物を作って遊びました。
小麦粉の量も水の量も全て、みなさんにお任せします。
水が多ければ小麦粉を足し、少なければ水を足し…赤・青・黄の3色の色水も思い思いに混ぜ合わせます。。。
小麦粉のひんやりネバネバな感触を楽しむ方、苦手な方、混ぜて楽しんだり、ちぎって楽しんだり…
粘土で遊んだことはあるけど、こうして作るのは初めてです。という方から、うどんの職人魂を発揮し見事な生地をこねる方…
手で混ぜて感触や温度を楽しみ、色や形を見て作って、水と小麦粉のバランスを考えて…奥が深い小麦粉遊び。。。
2時間はあっという間に過ぎていきました。
いちごクッキーに松坂牛に紅芋に…出来上がった作品がおいしそうで、思わず食べてしまいそうになるのを我慢するのが大変な私でした。写真で伝わるでしょうか???
 
定期的に継続してお届けしている、たむたむ舎への出前。
回数を重ねるごとに舎員さんとも顔みしりになれ、リラックスでき、個性豊かな舎員さんと最高に楽しい時間が過ごせます。
みなさんも時間が合えばぜひ参加してみて下さい。そして1回、2回、3回と続けてみて下さい。
次回は7月1日(金) ダンスのじかん 16:00〜17:30です♪
 
たむたむ舎のみなさん、幸せな時間をありがとうございました。
 
山口小夜子

2011年6月29日水曜日

はじめての出前in福室市民センター☆

若干、緊張しながらおじゃましました。

駅でサマイさんと待ち合わせて、現地へ。
曇り空のわりに、歩くだけで汗ばむような日でした。

駅から、ひたすら住宅街を進む。。。
私は方向音痴のくせに迷いなく進むので、一人だったら絶対に間違ったルートを選んで、大変な事になっていたと思います。
ありがとう、サマイさん。

福室市民センター、初めて行きましたが、とても綺麗な施設ですね。

着くと、みかささんと山口さんがすでに到着していました。

お話を聞くと、この「からだほぐし」のリピーターさんを含む、大半の方がすでに避難所を出られたそうで。

とうとう参加者さんゼロになってしまうかもしれないとの事でした。

が、7時半を過ぎるとすぐに、初めて参加すると言う男性が来てくださいました!!

あるくとメンバー4人に対して参加者さんが1人だったので、始めは少しやりづらそうにも見えましたが、
進行役のサマイさんが、よく眠れるツボや気持ちの良いツボを、擬音を入れつつ説明して下さり、
それをみんなで押したりさすったりするうちに、リラックスしてもらえたように思えます。

足先から腰、肩。
手の平や顔、頭も首もほぐして、
全身が良い感じに力が抜けたところでお茶っこタイム。

冷たい麦茶も用意していたのですが、フレーバーティーがお好きなようで、みんなで温かい飲み物をいただきました。
子供達はどうして、ドリンクバーにテンションが上がって、いろいろ混ぜてオリジナルドリンクを作るのか、など、
世間話に花を咲かせつつ。

途中、前回も来てくださった方がいらして、
山口さんが別に対応しました。
その方を囲んでみんなでお話しました。


どうやら、この福室市民センターの出前は、今回が最後になりそうです。

初参加の方が、
毎週来てたならもっと早くから参加すれば良かったと言ってくださいました。
私も同じ気持ちです。
心が通じ合いました。

最後ということで、なんだかしんみりとしつつ。

初めてお邪魔した私でさえ、なんだか感慨深く感じるんだから、
何度も来ているみかささん達はなおさらでしょう。

来週も行きたいと思ってしまいました。

けど、こうして避難所にいる方々が別の住居を見付けて出ていかれる事は、
間違いなく震災後、色んな場所で色んな人が、必死で前に進んでいる証拠なのでしょうね。

また別の場所でお会いしたい。
けど、もう会えない可能性の方が高くて。

一期一会を感じる時間でした。


こずみ

2011年6月25日土曜日

ダンスを楽しもう @しおかぜ福祉会

6月25日

岩沼市にある通所型授産施設しおかぜ福祉会を、第4回「ダンスを楽しもう」の出前で千田みかささん、山口小夜子が訪問しました。
雨が降る肌寒い天気。東北本線の岩沼駅を降り、しおかぜのバスで会場に向かいます。
到着するまでの道中、しおかぜ職員の田村美紀さんが現在も避難所となっている市民会館、総合体育館そして総合仮設住宅を案内して下さいました。
津波の被害も大きかった岩沼市。田んぼや畑には瓦礫の残骸が多く見られ、津波の大きさ・恐ろしさを感じました。

午前9時45分頃、しおかぜ福祉会に到着。以前の状況を知らない私には、津波が襲ってきた場所だとは分らない程、清掃されていた建物の様子でした。
明るく広い室内の食堂は、ダンスのじかんの為にイスと机が整理されていました。今回が4回目ということもあり千田さんを見つけては嬉しそうに挨拶される利用者さんもおられます。
食堂には少しずつ利用者さんが集まりはじめ、10時ちょうどに「ダンスを楽しもう」が始まりました。
まずは「イエイ」のあいさつから。みなさん慣れた様子でハイタッチをされていました。
続いてストレッチとマッサージ。今日は肌寒かったので、ゆっくり身体を温めほぐしていきます。
グーとパーと手拍子の後にポーズをつけるゲームではたくさんの利用者さんが「やりたい!」と手をあげ徐々に会場に活気が…。
続く「GOGO運転手」初めは2人ペアで始めた乗り物が、いつの間にか長い電車に…楽しかったです。
その後も「みんなで座るいすとりゲーム」などたくさんのゲームを楽しみました。

初めは寒かった私もプログラムが終わる頃には暑く感じ、ふと目をやると、上着を脱いで半袖でダンスを楽しむ利用者さんもおられました。
音楽に合わせて身体を動かすことは楽しいなぁとしみじみ感じた一日でした。

しおかぜのみなさん、ありがとうございました。

山口小夜子 

ダンスのじかん @たむたむ

6月24日

たむたむ舎中山工房でのダンスのじかん。
今日は千田みかささん、山口小夜子に加え、スペシャルゲストBalletCompany~demain~の千葉里佳さんが参加!!

前回の美術の時間に引き続き、今回も納期間近の商品が盛り沢山で大忙しの多夢多夢舎。。。
忙しかった一日の締めくくりはダンスでリフレッシュです。
まずはいつもの通り「イエイ」であいさつ。
続いてシェイクシェイク。身体の色んな場所を振ります!振ります!!振ります!!!
普段運動をしない三十路の私はちょっとキツイ…かなりよい運動になります。
そして今日は楽器を使います。まずは太鼓たたきから。
千田さん特製モロッコのたいこが回ってきて皆で順番にたたきます。順番に聞こえてくる色んな音が面白い♪
さあ、次は好きな楽器で合奏。鍵盤ハーモニカ・カスタネット・鈴・ベル・ストロー笛などなど
思い思いに選んだ楽器を指揮者の合図に合わせて一斉に鳴らします。
続いて初めてのゲーム、GOGO運転手!!盛り沢山のプログラム。
最後はみんな大好き、ひこうきです♪今日も大盛り上がりとなりました。。。
私にとって今日が最後のダンスのじかん。
いつも楽しませてもらって元気をもらいました。ありがとうございました。
楽しいダンスのじかん。みなさんも予定が合えばぜひ参加してみて下さい。

山口 小夜子

2011年6月24日金曜日

東松島市へ



6月23日の木曜日、東北キッズソリダリティプロジェクトの活動として
東松島市小野地区にある東松島合同保育所に行ってまいりました。
こちらの施設は震災の影響で3つの保育所が一カ所に集まったもの。
子供たちにタオルケット50枚とおもちゃを届けてまいりました。
ちょうどお昼寝の時間に到着したため、子供たちに直接渡す事が
できませんでしたが、所長の後藤さんにお渡しする事ができました。
暑い夏、このタオルケットにくるまってすやすやと寝てほしいな。
寝顔、かわいいだろうなぁ。
未来に生きる子供たちを支えていく。われわれ大人の使命であります。

お昼寝タイムに、はしゃいでいた子供たち。



原西忠佑

Gin’s Bar“Verte” team B公演

Gin's Bar 10周年記念公演 色彩シリーズ Act.10
Verte 一秒間に四文字で伝えられない想い
今週末team B公演です
仙台発 大人のラブストーリー
仙台初 世代の違う3組の二人芝居

team B:ワタナベヒロコ × 剛 蔵 
6月25日(土)16時 / 20時
6月26日(日)15時 / 19時
会場 クオータースタジオ
詳しくは
http://www.ginsbar.com/
をご覧下さい
team B稽古風景
team A公演写真

2011年6月23日木曜日

第2回 出前部ミーティング

6月22日

仙台市市民活動サポートセンターで第2回出前部ミーティングが行われました。
19:00〜21:30まで13名の参加者のみなさんで熱く語り合う会となりました。
これまでの出前の報告、今後の出前部の活動のこと、そしてミニ学習会などなど。。。
会議などではいつもウトウトしてしまう私ですが、今日のミーティングは内容が濃すぎたおかげであくびすらでませんでした。

そんなミーティングの詳細は議事録でチェックできます。
そして…議事録には書けなかったあんなこと・こんなこともありました。。。
気になる方…是非、次回のミーティングに参加してみて下さい!!

参加者みなさん、お疲れさまでした。

山口 小夜子


美術のじかん@たむたむ

6月22日

多夢多夢舎中山工房での「美術のじかん」。
今回は千田みかささん、猪戸美香さん、飯田智穂さん、山口小夜子の4名で行ってきました。
今日のたむたむ舎は、たくさんの商品の納期が迫っていてみなさんは大忙し。
この日もお昼過ぎまで作業を続けておられました。
千田さんが思わず「今日の美術のじかんで手伝いましょうか?」と言うと「いえいえ、そんなことしたら舎員さんが怒ります。」と職員さん。
美術のじかん、みなさん楽しみにしているんですね!!

今日のテーマは「顔」
まずは、画用紙に輪っかになったひもを置き、思い思いの形の顔の輪郭を作ります。
そして次は鼻。三角形の紙を好きな場所に置き鼻に見立てます。
ここからはクレヨンや絵の具で自由にそれぞれの顔を描いていきます。
「お母さん」の絵、誰かは聞かなくても「自画像」!?と思ってしまうくらいそっくりな絵、花の絵、大阪城の絵。。。
作業場は、カラフルで自由で素敵な絵でいっぱいになりました☆
もっと描きたい〜!!という方もおられましたがあっという間に終わりの時間になりました。

次回の美術のじかん(6月29日 14:00〜15:30)は東京の舞台美術家・大沢佐智子さんが参加します。
せっかくの機会なので、内容の提案をお願いしました。「小麦粉ねんどはどうでしょう」とのことです。
楽しみです。
みなさんの参加をお待ちしています!!


山口小夜子

☆福室市民センターへ出前☆6/21 パート2

避難所になっている福室市民センターへの出前に私が参加するのは、二回目でした。
一回目にお会いした方々もいらっしゃいましたし、初めての方もいらっしゃいました。

体をほぐしながら、気持ちもゆったりし、最後のお茶の時間には、心のコリも和らいでいく一時が出来るのですね。
今回は男性が多かったので、女性ともお話したいです。
避難所の方々の人数は減ってきていますし、男女比はわかりません。

また出来る範囲で、出前に参加したいと思っています。


大久保則子(かと れあ)

2011年6月22日水曜日

第2回出前部ミーティング議事録

第2回出前部ミーティング
日時:2011年6月22日 19:00~21:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター4F
参加者:千田、生田、サマイ、長保、上島、猪戸、飯田、小住、大久保、タムラミキ、田村ようこ、川村、山口(計13名)
記録:山口

1.自己紹介(好きな飲み物も一緒に言う)

2.前回ミーティングから今日までの出前の振り返り

■継続的に出前をしている施設
◎多夢多夢舎中山工房 「美術のじかん」「ダンスのじかん」
水曜14時~美術・金曜16時~ダンス
5月29日~6月22日まで合計7回
出前スタッフのべ21人(4月)、23人(5月)、16人(6月22日現在)
➢スタッフの人数について
千田1人のこともある。進行役に徹することで精一杯で、参加者一人一人の反応を拾うことができないので出前スタッフは多い方がよい。
➢6/5「とっておきの音楽祭」に出演
千葉瑠依子ディレクションのダンス作品で出演。多夢多夢の参加者は観客に向かって表現することを楽しんでいる様子。観客からの感想「やさしい人間関係だなぁと感じた」など。
➢飯田智穂、猪戸美香の協力
イラストレーターの2人が5月からお手伝いとして協力。今後、あるくとメンバーとして美術のじかんを担当予定。

◎福室市民センター「気持ちよく眠るためのからだほぐし」
火曜日19:30~20:30
3回目 5/31 出前6人、参加者10人
4回目 6/7 出前3人、参加者2人
5回目 6/14 出前4人、参加者3人
6回目 6/21 出前5人、参加者4人
進行係の交代:千葉→生田→長保
避難者数の減少:(5/31)49名 → (6/21)21名
➢出前スタッフの感想
・参加者2人、出前スタッフ2人のことがありしんみりした。スタッフが3人いるとよかった。
・外部の人間が時々来て一緒にお茶を飲むことで、被災者の方が新鮮な気持ちになれるなどの効果があるように思う。需要はあると感じる。
・気分が落ち込んでいて来られない方がいるということを聞き、心配だ。
・避難所閉鎖の可能性を考慮すると、プログラムの予定を組めないという市民センター職員の声もある。あるくとでは最後まで出前に行きたい。
・避難所にいる方は生活再建の焦りを感じている可能性もある。
・出前は「みなさんのことを気にかけていますよ」という気持ちを伝えることにもなるのではないか。
<決定事項>
・あるくとでは最後まで出前を届ける
・次回6月28日の出前予定:サマイ、千田、山口

◎老人福祉施設 花いちもんめ(東松島市)
6/16打ち合わせで第2回出前が決定→7/5 13時より準備、14時より上映
20世紀アーカイブ仙台による無料上映会「クラシカル・センダイ」(45分)
映画を見ながらおしゃべり。
参加者はデイサービス利用者、ケアホーム利用者、避難中の方(計50名程度)
民謡、大衆演劇が好きな方がいることがわかった。
10名程度で訪問したいので、メンバーに呼びかけ。
➢今後について
・施設長からの期待も大きく、ニーズもあるので継続して出前を届ける。
・民謡や大衆演劇が好きな利用者を巻き込み、演劇のイベントを行なうのもおもしろいのでは。

○しおかぜ福祉会(岩沼市)「ダンスを楽しもう」
土曜日(月2回)10:00~12:00
3回目 6/11 出前2人 参加者15人
→もっと人手があれば嬉しい。「必要なときにすぐに対応して出前を設定してくれて助かった。支援は対応の速さが大事」と職員から。
次回4回目 6/25

4.6月のまとめ
➢ブログについて
今後は活動開始前にブログ担当者を決め、責任を持って更新していく。
件名がブログの題名になる。写真は添付で。日付と署名をお忘れなく。

➢出前先の開拓について
猪戸>
「こども広場」で活動した経験を活かし、今後も仮設住宅の集会所などで子どもも高齢者も参加できるイベントを行なってみたいが、どのように企画すればよいか?
→・子どもに関する支援は今後あるくととしても関わっていく必要がある。出前先の開拓については、常にあるくとのしおりを持ち歩き紹介するなどして、メンバーひとりひとりが積極的に声をかけ、あちらからリクエストがあれば、という形で。
・仮設住宅や避難所への出前には時間をかけた慎重な調査と交渉が必要。適宜ミーティングで話し合っていく。


5.ミニ学習会
講師:田村よう子さん(介護福祉士)~障碍者や高齢者と接する際の心構え~
・高齢者と接する時は敬意を持って接する。特に認知症の方と接する時に忘れがちになるので気をつける。
・同じ人間なので、自分が相手の立場だったらどうか?と常に意識しながら関わる。
・利用者50人に介護者1人であっても、1対1の意識で、気にかけて名前を呼んであいさつなどをしていくことが大切。

タムラミキさん(しおかぜ職員)から
・しおかぜは自立支援を目指す通所授産施設で20~30代の若い利用者が多い。現在32名(女性10人弱)
・利用者には感受性が強く、相手の気持ちを察する方が多い。
・自立支援を目指す施設であり、その為には利用者が社会ルールを学ぶことも必要なので、職員は教える立場でもある。他人に対する暴力や危険な行為をした時には叱ることもある。

質問1:職員との関わり方について
以前、ある施設で演劇ワークショップを行なった際に職員が介入して指導してしまい、利用者が委縮して困った。演劇に「違う」や「間違い」はない。職員にワークショップの主旨を理解してもらうには?
→職員の考え方は施設によって違うので難しい問題。アーテイストは楽しんでもらうことを目的としていて自由にのびのびすることや枠をはみ出ることをよいことと捉えるが、職員は母親のような立場で守り、教え、叱ることも役割。お互いに立場がありお互いの必要性と長所がある。それを理解しあえる関係を作れたら。

質問2:利用者同士の関係について
ある利用者が他の利用者の悪口を言っていた。どう対応すべきだったか?
→話を聞き、その後話し合い、理解してもらうのが理想だが、時間がかかり難しい。興味を他の事にそらすよう、他に楽しめることを提案し盛り上げてみるとよいのでは。
→悪口が「気を引きたい」という目的であることもある。悪口には反応せず、活動を盛り上げるのも一つの方法。

質問3:利用者に「変な顔をして」などと私がやりたくないことを頼まれることがある。「対等に付き合うこと」とは「嫌なことは嫌と言える関係」と考えるため断わったが、「怒ってるの?」と質問される。このままでよいか?
→そのままでOK。

参考図書紹介:倉成央著『震災の「心の傷み」を癒す方法』

6.今後の活動
○応急仮設住宅での活動について〈報告:生田〉
宮城こどもネットワークの小林さんからの情報
◆パーソナルサポートセンター(以下PSC)
もともと路上生活者支援の一般社団法人で伴走型支援を行なう。路上生活者に必要なサポートと現在の仮設住宅入居者に必要なサポートが似ているため、仮設住宅入居者の支援をおこなっている。
今後は仮設住宅の集会所にPSCのメンバーが常駐する可能性が高い。仮設住宅への出前活動はその方と打ち合わせを行い、時間をかけ様子を見ながら入っていく。

生田>
名取市の人とコンタクトを取れる。企画を話してニーズがあったら返事があるかもしれない。興味がある方は生田まで。

○あすと長町
お祭りや紙芝居などの催しがはじまっており、夏祭りも予定されている。そのようなイベントに演劇などの企画を持ち込むのもよいのでは。

>継続的な出前活動を通して
・継続して来てもらえるということが喜ばれている。
・顔なじみになり、ホッとしてもらえる相手になることができる。
・地元出身のあるくとだからこそできる継続支援なので、今後も積極的に展開していく。
・出前が当事者のどんな役に立つのかを考えて行う必要がある。
・今後は仮設だけでなく、自宅で孤立している被災者に対するサポートも必要になるだろう。個人宅に物資を配達しているボランティアとも連携し、情報収集していければと思う。

○月いち勉強会の計画
講師を招いて出前に役立つ内容の勉強会を開く方向。

○第2次絆支援員研修会での講師依頼(謝礼あり)
ダンスワークショップ:7/25、26、27のうちのいずれか1日
演劇ワークショップ:7/21、22、28、29のうちのいずれか1日
講師の条件
・事前研修に必ず参加できる人
・出前に興味があり、今後も活動を続けていく意思のある人
→希望者は担当の生田まで。


以上。皆さん、お疲れ様でした。

2011年6月21日火曜日

☆福室市民センターへ出前☆6/21(火)

今週も、福室市民センターへ「気持ちよく眠るためのからだほぐし」に行ってきました。

毎週おじゃましているので、顔なじみになっている方が多く、楽しくおしゃべりしながらみんなで体操やマッサージをしました。

あるくとメンバーは、長保めいみさん、大久保のり子さん、山口小夜子さん、千田みかささん、サマイの5名。
福室元気村の方は、顔なじみの方3名と、初めて来て下さった方が2名いらっしゃいました。

今週も長保さんが進行役で、身体をのばしたり、意識して深く呼吸をしてみたり。

意識して、力を入れたり緩めたりするうちに自然と身体が楽になってきて、普段の生活では、無意識に身体のいろんな所に力が入ってるんだなと感じました。

この「からだほぐし」の時間は、わたしにとってもゆっくり自分の身体と向き合える大切な時間になってます。


からだほぐしのあとは恒例のお茶っこのみ。
今までずっとホットの飲み物でしたが、最近すっかり真夏日なので、来週は冷たい麦茶もって行こうと思ってます。

お楽しみに(^∀^)ノ


サマイ

送られた本をどう使うか…


避難所になっている福室市民センターに約120冊の児童本が温かいメッセージと一緒に届きました。
ですが、仮設住宅の建設も進み、避難者が減少してきたセンターには、現在少人数の子どもしかいません。
せっかくの本を送って下さった方々のご厚意に沿うカタチで子ども達に届けたい。。。
センターの須藤さんとあるくとの千田みかささんの話し合いに、私、山口小夜子も同席させて頂きました。

話し合いの初め、須藤さんが「月曜日の夜、明日はあるくとが来ると思うと気持ちが楽になります」とおっしゃいました。
あるくとでは毎週火曜日の夜7時から「気持ちよく眠るためのからだほぐし」をお届けしているのです。
継続して出前を届けることから生まれた信頼関係。地元仙台のあるくとだからできる、ニーズに沿ったお手伝い。
地域で支え合うことの大切さ・強みを改めて感じることができました。

今回の話し合いでは、まず須藤さんが福室市民センターと同じ管轄下にある2つの児童館に配分できるよう調整してみることが決まりました。
その後、児童館の了承が得られれば、本を届ける時に何らかのイベント(講座)が行われるかもしれません。その時はあるくとの出番です。
お忙しい中、本当に真剣に本のことを考えておられる須藤さん。とっても素敵だなぁと感じました。
そして、被災地に送られてくる援助の物資のことを改めて考えるきっかけになりました。
毎日毎日、学ぶことの多いあるくとでの日々です。


山口小夜子

2011年6月20日月曜日

石巻ビッグバンにて






6月18日19日、石巻に、東京から音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)の藤田さんと、大活字本出版社の市橋さんなど、2組のアーティストを含む11名が視察と支援にいらっしゃいました。

普段の活動が視覚障害者支援ということもあり、とにかく何かしたい。
であれば、避難所でもご苦労の多いであろう視覚障害者のかた、高齢者の方に対する何らかの支援やサービスを、との来訪でした。
支援は継続を期待されていて、地元の協力者が必要ということで、私が(18日のみでしたが)ひとまず同行しご案内させていただきました。

初日の日程は、19日に予定している、読み語り(ラジオパーソナリティ芳賀優子さん)とバンド(マカロニブルース)演奏の会場下見と、チラシ配りということでした。
会場はビッグバンと遊学館とのこと。
まず、仙台駅で合流後レンタカーを借り、松島、野蒜地区を回ってから石巻に入りました。
被災の現場を目のあたりにし、皆さま改めて驚かれ、心を痛められていらっしゃいました。

当初ビッグバンでは、チラシ配りと同時に、ニーズの把握のためアンケート調査も考えておられたようです。
「誰にどのように実施するか」という点で、同行者の中からも反対があり、実施するかどうか、最後まで話し合われていました。
職員さんのお話では、ビッグバンで生活されている避難者は現在400名ほどとのこと。

その数の多さと、公開されてしまっている生活の場という避難所の空気に圧倒され、私たちは落ち着くことができませんでした。
会場も下見しましたが、ホールのホワイエもすっかり生活の場になっていて、通るのも緊張しました。
実際に避難生活を送っておられる方々に接してみた結果、アンケートはとらず、避難所の中にも入らず、ロビーで、出ていらした方お一人お一人と、お話をしながらチラシを配りました。

そんな中、ふと気づけば目の前に八巻さんが!なぜ??
ちょうどチラシを渡してお話ししていた方が、八巻さんのお知り合いでした(汗)
藤田さんや芳賀さんに、10-BOXの施設長さんですとご紹介すると、みなさんすっかり八巻さんのビジョンに引き込まれて、話も弾みました。

5時過ぎ、遊学館見学までの時間は取れずにこの日の活動終了。
上品の郷で夕食をいただき、渋滞する高速を通って8時過ぎに宿泊地仙台に着き、私は帰宅。

翌日の公演までフォローしたかったのですが、ちょうどその日はシェイクスピア・カンパニーの震災後2回目の大きな集まりで同行できませんでした。中途半端になってしまってごめんなさい。
翌日、藤田さんより、帰路の新幹線の中から、19日の様子と公演は喜んでいただけたようだとの連絡をいただき、ホッとしました。

遠方に居ても、遠方だからこその心配、心遣いがあります。
その気持ちを大切に、無駄にしないように繋ぐことが出来るといいと思いました。
藤田さん、市橋さんも、皆さん是非今回の訪問をもとに次のステップを。
一緒に出来ることを考えていきましょう。


長保めいみ


PS.シェイクスピア・カンパニーのメンバーはそれぞれ元気です。でも、劇団としての活動はまだもう少し先かもしれません。メンバーの数名がJIPASの公演に参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。


*写真は松島。遊歩道に打ち上げられた牡蠣棚がそのまま残っていました。

2011年6月19日日曜日

荒井良二さんの希求

『荒井良二とふらっぐしっぷ』は
荒井良二さんが4つの街を訪れて街の人と対話しながら
応援の旗を一緒に描いていくツアー。

6月18日、塩竈のビルドフルーガス(http://www.birdoflugas.com/)から
始まりました。


荒井さんは山形市出身、塩竈にも何度か訪れたことがあるそう。
10年前には遊ホールに時代劇をしに来たとか。
役は銭形平次だったそうです。

始まる前に真っ白いギャラリーを丁寧に養生

たくさんの絵具

スケッチブックを用意して参加者のみなさんと
お話ししながら描きます。


荒井さんは少年に塩竈の神さまが乗る御座船を教えてもらいました。
荒井さんと街のひとが一緒に生み出していく時間で
ギャラリーはいっぱいになりました。
生みのエネルギーが、キャンパスに向かってやわらかく押し出されていました。

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絵を描くこと、つくることは魔法のようなこと。
俺は魔法使いじゃないけれど魔法をかける。

旗と風を出会わせよう。旗と風が出会ったら上を向くかもしれない。




私は
ことばよりも前に反応するからだを信じる。
という荒井さんのことばに
からだからしっくりきました。



川村智美




荒井良二とふらっぐしっぷ(http://www.yamagata-journey.com/
vol.1 塩 竈:6月18日[土]会場=ビルド・フルーガス
vol.2 多賀城:8月28日[日]会場=多賀城市民活動サポートセンター
vol.4 荒 浜:9月18日[日]会場=七ヶ浜国際村センター
vol.5 仙 台:2011年9月19日[月・祝]会場=せんだい演劇工房10-BOX
※最終回の仙台以外は、その地域の人々(各回約40名)のみを対象としています。
(主催:東北芸術工科大学・企画:東北復興支援機構TRSO)

おどった、笑った。










Ballet Company~demain~チャリティ公演「ココロをこめて〜まちが、人が笑顔になりますように〜」が行われた元鍛治丁公園は、仙台の歓楽街、国分町の中にあります。
東京で言ったら新宿歌舞伎町みたいなエリアでしょうか。
そこにバレリーナがいるという風景は、なかなかシュールで愉快です。
もともと予定していた公演が震災で会場が使えなくなったので、思い切って公園でやることにしたdemain。
うん、いいねえ。劇場を捨てよ、町へ出よう!









ベビーカーに乗った赤ちゃんからお年寄りまで、じつにさまざまな人びとが来ました。
入場無料かつ出入り自由なこともあり、お客さんはとてもリラックスした雰囲気。
お客さんの笑顔に、ダンサーたちも踊るエネルギーをもらいました。









初めての野外公園は舞台芸術の意義を実感する佳い機会となりました。


事務局 伊藤みや

2011年6月18日土曜日

国分町でバレエ

6月18日11:57
ただいまバレエカンパニーdemainのチャリティ公演「ココロをこめて」のゲネプロ中。
仙台は国分町の元鍛冶丁公園で本日と明日の14:30から開演します。

ここは飲食店のひしめく、仙台の「夜の社交場」。ここでバレエ!
demainの公演は市内の劇場で予定されていたのですが、震災のため劇場が使えなくなってしまいました。
しかし「まちが、人が笑顔になりますように」と、この公園での公演を決めたそうです。

ゲネプロ中も笑いがいっぱい、あたたかい気持ちになりますよ!楽しい!
あるくと事務局の伊藤み弥も出演。私はバレエを始めたくなりました。
入場無料。募金箱、あります。かわいい!


千田みかさ

2011年6月17日金曜日

多夢多夢舎中山工房・ダンスの時間


毎度おなじみの多夢多夢舎でのダンスの時間。千田みかささん、山口小夜子で行ってきました。
初参加で緊張していた私ですが、多夢多夢舎の皆さんがフレンドリーに迎えて下さり開始前にはすっかりリラックス。
迎えて下さる皆さんの雰囲気に、あるくとの出前が多夢多夢の皆さんの活動にすっかり馴染んでいることを実感しました。

さあ、イスを円形に並べてスタートです。
まずはあいさつ。そして「イエイ!!」と順不同にハイタッチ。
続いて大好きな人を選んで順番にハグをしていきます。選ぶ人・選ばれる人お互いにドキドキの楽しいゲーム。
上の写真で雰囲気、伝わるでしょうか???
リズムをとって即興でポーズをとったり、音楽に合わせて歩いて・止まって…時間はどんどん過ぎていきます。
皆さんの斬新なヒラメキとするどい突っこみに圧倒されっぱなしの私でした。楽しませて頂きました。
そして、皆さんの「ひこうき」コールから始まったひこうきのダンスでお部屋の盛り上がりは最高潮に!!!
楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

帰り際の「またね」のあいさつが嬉しかったです。
ありがとうございました。

山口 小夜子

劇団三カ年計画

6月17日南三陸町、歌津方面 名足小学校伊里前小学校に朗読会を届けてきました。
伊里前小学校から見える景色は海と瓦礫の山だけでした。
この景色を毎日小学生は見ているのかと思うと無力感を感じてしまいました。
政治家よ、瓦礫の中で会議を開け。

なかじょうのぶ

2011年6月16日木曜日

花いちもんめ映画上映会の打ち合わせ

出前でお世話になっている 花いちもんめさんに、「20世紀アーカイブ仙台」の坂本さん、あるくとの千田みかさと山口小夜子とで映画上映会の打ち合わせに行ってきました。

花いちもんめ施設長・千葉さんも上映会を開催することを快諾して下さり、打ち合わせはどんどん進みます。

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開催日:2011年7月5日(火)
時間 :14:00〜15:00(準備開始:13:00〜)
場所 :花いちもんめ 1F
作品 :「クラシカルセンダイ」
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以上が決定。

「クラシカルセンダイ」は20世紀アーカイブ仙台のオリジナル。懐かしい昭和の仙台の風景の写真・8ミリ映像がまとめられた作品です。地元の高齢者の方にとってこの作品を鑑賞することは、昔を思い出し語り合うきっかけとなります。最近、自分の思い出が蘇る「回想効果」は保健・医療・福祉の分野で注目されているそうで、20世紀アーカイブ仙台はこの回想法レクリエーション活動も積極的に開催しておられます。

打ち合わせの後の利用者さんとのティータイム。若い頃に野球が大好きで選手として大活躍されていた利用者さんの昔のことを生き生きと語られる姿に、早速回想効果の威力を実感しました。

あるくとでは当日、思い出を語って下さる利用者さんの声を少しでも多く拾えるように、お手伝いして下さる方を募集しています。
経験豊富な利用者さんの思い出話は、人生勉強になること間違いなしです!!
お手伝いの応募についてはARC>T HP 情報掲示板をご覧下さい。

山口 小夜子

多夢多夢工房・映画上映会打ち合わせ


NPO法人 20世紀アーカイブ仙台 坂本さん、千田みかささん、山口小夜子で多夢多夢工房での映画上映会の打ち合わせに行ってきました。
「20世紀アーカイブ仙台」は、仙台の古き良き伝統や文化、生活の知恵、懐かしい風景などを映像を通して思い出し、語り、伝えようと取り組んでおられます。
現在、「被災地の方々に映画を届け楽しんでもらいたい」と被災地の様々な場所で映画上映会を開催されています。

多夢多夢工房 安住さんとの話し合いの結果、7月又は8月に多夢多夢工房でも上映会が開催されることが決定!!!
今回上映できる作品は1本。たくさんある候補作品の中から一つを選ぶのは大変ですね。
果たしてどの作品が選ばれるのか…今から楽しみです。

山口 小夜子

2011年6月15日水曜日

集中力に助けられて

多夢多夢舎中山工房で今月3回目の「美術のじかん」へ千田みかさ、行って来ました。多夢多夢のみなさんは12名の参加です。

きょうは絵の具のにじみがテーマ。
一人一人とゆっくり関わりながらやりたいのですが、私はサポートが必要な方のお手伝いに徹しました。
一人で絵の具とマジックの組み合わせを試す人、にじみをやってみる人、絵の具を次々に開けてみる人。みなさんの集中力に助けられています。


千田みかさ

2011年6月14日火曜日

6月14日の福室出前報告

午後6時過ぎ、10-BOXからクリップライトを借り、お茶セットを持って福室市民センターへ向かいました。

この日の参加者は3名。この内新規の方がお一人。現在、センター滞在者は30組くらいになっているそうです。

今回の出前メニューは、手先から腕、肩、肩甲骨のほぐし。首のストレッチ。その後、気の玉づくりをして遊んでから脚のほぐし。仰向けになって呼吸のワーク。椅子に座って体側などストレッチをして、顔を緩めてアクビで終了。

参加者3名とも男性でしたが、みなさん呼吸が浅いようで、腹式呼吸のワークなどもっと取り入れてもいいと思いました。
また、体の各所に痛みの出ている方もあり、参加者が無理をしてしまわないようにケアするのも大事だなと思いました。

お茶ッこタイムは柚子茶復活!和やかにおしゃべりをしながら、あっと云う間に時間が経ちました。
間がもたないような気がして、思わず固くなる自分にはダメ出し。
次回はもっとゆったり、気持ちにゆとりを持って臨みたいと思っています。

ありがとうございました!


長保めいみ

フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」

6月14日。
フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」聴きにいきました。


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日時 2011年6月14日(火) 18:00〜20:30(開場17:30)
場所 早稲田大学小野記念講堂(27号館小野梓記念館地下二階)
主催 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 芸術文化環境研究コース

パネリスト:新沼祐子(盛岡劇場) 鈴木拓(杜の都の演劇祭) 大石時雄(いわきアリオス) 松本小四郎(水戸芸術館)
モデレーター:伊藤裕夫(芸術文化環境研究コース客員講師)

協力:Arts Vision Network 311

・被災状況の共有
・復興に向けて何ができるのか

この2本柱で話が展開されました。

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とても真摯な時間。
構築的なフォーラムでした。


3.11以降、これまでの日常が一変し、
いまある現状を突きつけられながら、日々の時間をおくられている
現地の方々の話をきいていて苦しくなりました。

コミュニティー/自分たちの街/住んでいる土地/そこに根付いている芸術文化/All Regional Japan
パネリストの皆さんから出てきた言葉のひとつひとつに
これからのビジョンを見据えた
強い意志を感じます。

その意思に共鳴。

東京にいるわたしは、何ができるのか。
どう関わっていけるのか。


大沢佐智子


以下、東北3県についての個人的なメモです。


【新沼祐子さん:岩手/盛岡劇場】

沿岸部の劇場は津波に侵され、客席中列くらいまで泥。復旧めど立たず。
指定管理者の任期解除で文化会館の担当者が不在になっている。
また、その職に就いていた方の収入が全く途絶えている現状。
人材も0(ゼロ)ベース。この状況を危惧。

大船渡市リアスホール。病院と隣接していることもあり野戦病院のよう。劇場担当者が避難所支援に携わる。
慰問の出しもの。太鼓の音/大きなPAが、津波、地震のごう音の記憶に繋がる人もいる。

内陸が沿岸を支援できないか。
住民ニーズに対応した地域に根付いた活動。

慰問の時期おわり、これからは地域全体・住民の活力再生のための芸術文化支援必要。


【鈴木拓さん:宮城/杜の都の演劇祭】

「県内・70分の7(7/70)」の劇場しか上演可能状態でない現状。
関係業者数社、事実上倒産。
フリーランスの舞台関係者など潜在的失業者多数。

メディアテークでアーカイブされていた地元の歴史的重要資料、
震災時作動したスプリンクラーによる漏水で、データ損失。
中高生おきざり状態。手伝いに借出され悲しむ余裕ない。
街の機能完全復旧と心のギャップ。

日々、何かに集中することが難しい被災者の方、夢中になれること必要。
仙台フィルハーモニー管弦楽団。震災後これまでに80ステージ。様々な場所で3月末から活動。
被災地の思考止まっていない。
他者を否定しない、自分を否定しない、一緒に考えていく。
東北の表現。


【大石時男さん:福島/いわきアリオス】

毎日余震あり。
原発からの避難で、小さな子供(幼児)街からいなくなってる。
"いわきアリオス" 快適な避難所として機能。

「人と人」「街と劇場」「東日本と阪神」を繋ぐ。
コミュニティーを再生。街と住民との対話。その中から土地に根付いた劇場を。
芸術がもともと持っている力を有効に生活の中に活用すればいい。
皆、泣くことにたえてる。泣けばいい。

東京で創られたものを買うのではなく、地方都市同志が横でつながり演劇を創っていきたい。