2011年6月14日火曜日

フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」

6月14日。
フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」聴きにいきました。


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日時 2011年6月14日(火) 18:00〜20:30(開場17:30)
場所 早稲田大学小野記念講堂(27号館小野梓記念館地下二階)
主催 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 芸術文化環境研究コース

パネリスト:新沼祐子(盛岡劇場) 鈴木拓(杜の都の演劇祭) 大石時雄(いわきアリオス) 松本小四郎(水戸芸術館)
モデレーター:伊藤裕夫(芸術文化環境研究コース客員講師)

協力:Arts Vision Network 311

・被災状況の共有
・復興に向けて何ができるのか

この2本柱で話が展開されました。

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とても真摯な時間。
構築的なフォーラムでした。


3.11以降、これまでの日常が一変し、
いまある現状を突きつけられながら、日々の時間をおくられている
現地の方々の話をきいていて苦しくなりました。

コミュニティー/自分たちの街/住んでいる土地/そこに根付いている芸術文化/All Regional Japan
パネリストの皆さんから出てきた言葉のひとつひとつに
これからのビジョンを見据えた
強い意志を感じます。

その意思に共鳴。

東京にいるわたしは、何ができるのか。
どう関わっていけるのか。


大沢佐智子


以下、東北3県についての個人的なメモです。


【新沼祐子さん:岩手/盛岡劇場】

沿岸部の劇場は津波に侵され、客席中列くらいまで泥。復旧めど立たず。
指定管理者の任期解除で文化会館の担当者が不在になっている。
また、その職に就いていた方の収入が全く途絶えている現状。
人材も0(ゼロ)ベース。この状況を危惧。

大船渡市リアスホール。病院と隣接していることもあり野戦病院のよう。劇場担当者が避難所支援に携わる。
慰問の出しもの。太鼓の音/大きなPAが、津波、地震のごう音の記憶に繋がる人もいる。

内陸が沿岸を支援できないか。
住民ニーズに対応した地域に根付いた活動。

慰問の時期おわり、これからは地域全体・住民の活力再生のための芸術文化支援必要。


【鈴木拓さん:宮城/杜の都の演劇祭】

「県内・70分の7(7/70)」の劇場しか上演可能状態でない現状。
関係業者数社、事実上倒産。
フリーランスの舞台関係者など潜在的失業者多数。

メディアテークでアーカイブされていた地元の歴史的重要資料、
震災時作動したスプリンクラーによる漏水で、データ損失。
中高生おきざり状態。手伝いに借出され悲しむ余裕ない。
街の機能完全復旧と心のギャップ。

日々、何かに集中することが難しい被災者の方、夢中になれること必要。
仙台フィルハーモニー管弦楽団。震災後これまでに80ステージ。様々な場所で3月末から活動。
被災地の思考止まっていない。
他者を否定しない、自分を否定しない、一緒に考えていく。
東北の表現。


【大石時男さん:福島/いわきアリオス】

毎日余震あり。
原発からの避難で、小さな子供(幼児)街からいなくなってる。
"いわきアリオス" 快適な避難所として機能。

「人と人」「街と劇場」「東日本と阪神」を繋ぐ。
コミュニティーを再生。街と住民との対話。その中から土地に根付いた劇場を。
芸術がもともと持っている力を有効に生活の中に活用すればいい。
皆、泣くことにたえてる。泣けばいい。

東京で創られたものを買うのではなく、地方都市同志が横でつながり演劇を創っていきたい。

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