2011年6月10日金曜日

ていねいに動くということ











多夢多夢舎中山工房「ダンスのじかん」、今日は私、千田みかさと橋本沙織さんで行って来ました。

今日のテーマは風船としゃぼん玉。ふわっと頼りないもの。
風船が苦手な方。割れるのが怖いのでしょう。大きな音は恐怖です。
みんなで輪になって、その風船を隣の人に渡します。
すると、そっと優しく渡すのです。ていねいに動くのです。
空気がしっとり落ち着いて、優しい気持ちが行き交うように感じました。
風船を怖がった方もふわっと受け取って、ていねいにお隣に渡していました。

続いて、しゃぼん玉を一人一人吹いてみました。
しゃぼん玉を追いかけてダンスが生まれればいいなと思っていましたが、吹くことがけっこう難しい。
震災で声が出なくなってしまった方がいることを思い出しました。
そうでなくても、皆ちょっとずつ緊張をためているかもしれません。
長くふーっと吹くのが難しいようでした。

今日は別の施設で、震災後施設に来れなくなってしまった方の話を聞きました。
その方は、実は私が教員だった時の教え子なのです。施設で活動中に地震だったので、
怖くてその後来れなくなってしまったのではないかと思います。胸がきゅっとなります。

怖さでこわばっているからだが、ふわっと動きはじめますように。楽に呼吸ができますように。

出前に行けているところ、行けていないところ。いろいろ思いを巡らした日でした。


千田みかさ

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