2011年10月26日水曜日

ミラノつれづれ_3 雨の夜


昨夜から雨が降り続き、吐く息が白く見えるほど冷えてきました。
劇場の入口は傘があふれかえっています…あふれすぎですね。

さて、エルフォ劇場にある3つのハコのうちのいちばん小さなスタジオでは、今月、プーリア州の劇団を招聘して特集を組んでいます。
例えるなら、座・高円寺で四国演劇特集を組む、みたいなものでしょうか。
(おそらくちがうな)。

先週はその皮切りとなる「真夏の夜の夢」を観ましたが、ドタバタが必死すぎてイタかった。がっかり。
 
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今夜はプーリア特集の第2弾、Fibre Paralleleによる「have i none」初日です。

ところで、20時開演とあるときは、20時に開場して客が落ち着き次第開演するのがここの流儀らしいです。
だから客入れ時間は7分程度ですかね。みんなわらわらと席に着きます。

言葉がさっぱり分からなくて残念ですが、これがおもしろかったんす!

床に白いガムテープで2×2.5メートルぐらいのエリアを区切り、
そこにミニチュアの椅子やテーブルを置いて3人の役者がみっちみちになって芝居をする。
照明は電気ストーブだったり、枠の外では役者が着替えたり効果音を出したり。

その「演技との距離感」が、役者の若さと、少しダークな内容と相まって、あーコンテンポラリーだなあと感じました。

雨のせいか、お客さんは80人程度でしたが、たいへん好意的な拍手を送っていました。
カーテンコールではブラボーの声がかかりました(ま、イタリアのお客さんはすぐ言いますけども)私もそう思いました。
約1時間、3ピースバンドのライヴみたいな勢いある舞台でした。
こんな若者たちと東北の舞台人が交流する術はないものか…などと思ったりもして。
http://youtu.be/Zm2awsXG5zY


演出者 伊藤みや


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