2011年11月24日木曜日

ミラノつれづれ_7 カラフル

お世話になっているエルフォ=プッチーニ劇場のみなさんはただいま「冬物語」旅公演に出ていますので、
よその劇場のことをちょっと書きます。




まずは、音響+映像+照明+身体の即興表現をテーマにした"FESTIVAL PULSI 2011" をのぞいてみました。
TAKLAというインプロ集団が市北部郊外の展示場みたいなところに拠点を置いて、自分たちの活動のほか、
一年を2期に分けてアーティスト・イン・レジデンスのプログラムを展開しています。
会場は卸町サンフェスタとか仙台港アクセルぐらいの距離感でしょうか。遠かった。

4組のプレゼンテーションはまだ発展途上な印象もありましたが、お客さんは温かい拍手を送っていました。
実験的な表現というと若者だけかと思いきや、客席にはご年配の方がかなりいました。


続きまして、市地下鉄南端の駅に近いリンギエラ劇場。




この劇場は、世間の常識や偏見とたたかう風情の、かなりインディペンデントな小屋です。
以前、市当局に営業中止を勧告されたとか何とか。
「人間の多様性」というこの作品は、LGBTに対する偏見を逆手にとって笑い飛ばす爽快なものでした。
(ご本人たちには実際深刻な問題でしょうけれども)


さて、最後はスカラ座博物館です。





チケットがいつも売り切れで、私はまだ劇場本体には行ったことがありませんが、併設する博物館から劇場内部をちら見できます。
いやはや豪奢とはあのような様を形容するのでしょうねえ。あいにく写真撮影厳禁なので画像なしです。

見学していると、解説員が来ていろいろ案内してくださいました。
このおじさんはボランティアで解説員をやっているのですが、スカラ座への愛情が半端なく、話がなかなか終わりません(笑)
「私はね誰それの演奏をみたことがあるんだよここで」と実際の経験談に基づく血肉の通ったお話しは力があるなあと思いました。


とまあこのように、このまちでは劇場ごとに個性があり、カラーがはっきりしているのだなということがよくわかりました。
言わずもがなですが、拠点があるっていいなあというオチで。


演出者 伊藤みや

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