2011年11月13日日曜日

ミラノつれづれ_6 せちがらい

「知り合いが書き下ろしの芝居をやるから観に行こう」と友人に誘われ、郊外の劇場に出かけました。
仙台で例えると、南中山あたりの感じでしょうかねえ。夜、公共交通機関では行きづらいイメージで。



到着してみると、これまで観た小屋とは違い、公民館とか市民センターみたいな雰囲気でした。めずらしく入場無料。
200席ほどの会場に100人くらいのお客さんがいました。

タイトルは「ねずみたち」。
3人のホームレスの話をリーディングと芝居の中間みたいな形式で上演しました。
登場人物は失職していやいや浮浪者になる男、浮浪者になることを選んだ男など、三者三様の事情を抱えています。
経済危機にあるイタリアの一面、日本と似てるなあと思いました。



終演後、観客との質疑応答が行われました。(写真左=演出・出演のエンツォさん)



ベルルスコーニが文化予算を削減したため、助成金が大幅に減り、通常5〜6公演行うはずのこの劇団は今期2公演しかできなくなりました。
今日の公演もこの地区の文化評議会の協力で会場を無料提供してもらったそうです。
今後の公演のパスを購入する形で観客に支援を呼びかけたところ、申し込みが殺到していました。


いろいろと身につまされる夜でした。
こちらの演劇人がどうやって食っているのか、調べてみたいと思います。


演出者 伊藤みや

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