今回の公演の劇作・演出・出演をされた白鳥さんより、
今回の公演に関しての様々なエピソードを綴ったメールをいただいています。
エピソードは時系列順ではないのですが、
白鳥さんの中に湧き出た文章の順番そのままで
掲載させていただきたいと思います。
事務局 高橋彩
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ーエピソード1
ワークショップの参加者が本番も観てくれ、こう言っていました。
参加したことで、得したかもしれません。
演目を深くただ観るよりもっともっと楽しめたって。
参加型の演目が2つもあり。岡山弁、仙台弁も入り混じり、ダンスも音楽も、と混ざり合い響きあい、楽しんでいただけたようです。
ーエピソード2
岡山でのトークセッションで、「吸わせるより吐かせた方が良い」という言い方に出会った。
アルクトや出前、ワークショップの説明を鈴木(事務局長)がして、自分も、子どもたちとのワークで感じたことなどを話した。
学校では押しつける(教える)、吸わせることの方が多いのではないか、吐かせた方がいいのではないかと…。
元教師の彼の口から話されると ふ〜むとうなってしまった。
ーエピソード3
一人芝居「さいごのじゅぎょう」の最後の辺り、
客席の真ん中にいらっしゃる女性の表情が変化するのに気付いた。
彼女は、トークセッションで感想を求められた時に、「さいごのじゅぎょう」では寝てしまったんだと話してくれた。
台本の頭と最後の辺りに同じセリフが出てくる。頭のそのセリフを聞き、起きた時にはまた、同じセリフだったようだ。不思議な感じがしたらしい。
僕は、貴重な体験をされましたねと返した。
子どもたちの名前を呼び、通知表を渡すシーン。そしてラストのセリフ。
「最後に先生は爺くさいことを言います。会うは別れの始め…」
彼女は嬉しそうな泣いているような そんな面もちだった。とにかく感情が湧いて来てぱあーっと広がっていくように見えた。
トークセッションの最初に説明があり、石巻の写真がモニタに映った。彼女は石巻出身だったようだ。
彼女は僕らに、「来てくれてありがとう」と言った。
その一言に救われたような気がした。
0to0 presents 白鳥英一
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