2012年3月12日月曜日

福室市民センター照明出前

昨日3月11日。
福室市民センターで行われた「ふくむろ和みサロン春色コンサート」に照明家として出前してきました。
福室市民センターは震災からしばらくの間避難所となっており、
ARC>T発足当初から避難所の解散までの時期、過酷な避難所生活の中、寝付けない、
疲れがたまっているなどの悩みを抱えた避難している方々のために、
ARC>Tメンバーのダンサーさんや俳優さんが「気持ちよく眠るための体ほぐし」出前を実施していて、
繋がっていた施設です。

今までもコンサートや様々な催しをされていたそうですが、
照明が入るのは今回が初めてだそうで、とても期待されていました。
少しでもその期待にお応えできればと今回の出前を請けました。
会場には市民センターの職員さんお手製の素敵な看板がつるされ、
私たちは照明の準備。バンドさんが楽器をセッティングする前に仕込みを終わらせるぞ!!


10:00になると地域の方々が市民センターのホールにいらっしゃいました。
ホールの中はテーブルと椅子でゆったりと客席が作られ、ステージの上には楽器がいっぱい☆
入口で来場された方に一言書いてもらう桜の花型のカードが準備されていて、
記入されたそれはホールの壁やステージまわりに貼り付けられていきます。
ホール内に一輪、また一輪と、桜が咲いていきます。

10:30になると市民センターの職員である須藤さんのMCで開演。
館長さんのご挨拶と黙祷。

2組のバンドのコンサートでは懐かしい曲からアニメの主題歌まで幅広いジャンルの音楽を演奏♪
知っている曲はイメージやノリをつかめるのですが、
中には初めて聴いた曲もあり、リハーサルで聴いたり、
事前にバンドさんとの打合せができればよかったなぁ。と反省。

そして、譜面。リハーサルを水銀灯がついたまま行っていたので、
本番になって譜面が見えないという事態が発生(+o+)
急きょ仕込み替えをしてなんとか・・・(^_^;)
打合せほんと大事です!!(←教訓)
手拍子をする方、一緒に口ずさんでいる方、笑顔、そして涙。

バンド演奏のほかにも、「生きる」という詩の朗読。
看板に咲いた桜に照明でピンク色をフワーッと乗せる。背景を緑と日差しで染める。
気持ちが乗りすぎて私も思わずホロリ。

客席のテーブルの上にはお客さんに感想やメッセージを書いてもらう桜色の「メッセージカード」が
準備されており、みなさんたくさんのメッセージを書いてくれていました。


「若い人たちがこういうなつかしい音楽を演奏してくれると嬉しい」
「とても心が安らいだ」
「またきてください」

さらにコンサート後には、このイベントに賛同した四季菜クラブという団体の方々が
朝から仕込んだ「豚汁」が振る舞われ体もほっこり。
私たちもバラし作業のあと、ちゃっかりごちそうになってきました(^−^)

豚汁をいただきながら、今日の出前の振り返り。
もっといろいろ面白いことが考えられそうな可能性と、様々な反省と、色んな事に気づかせていただきました。


帰り際に須藤さんともお話し、これからもいろいろな場面で交流、協同できそうな気がしました。

こういった関係や機会がもっとたくさんあって、広がって、
自分の持っているものとかできそうなことが
誰かの何かの為になれる。求められる。
そして自分を改めて知る。
そんなことがいろいろなところでたくさんのひとと共感できたらいいなと思います。

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高橋亜希(照明)

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