2011年7月26日火曜日

福興会議@トーキョー/私たちと東北


アーツ千代田3331で行われてた福興会議@トーキョーに行ってきました。
福興会議とは山形にある東北芸術工科大学の復興プロジェクト。
山形大学と協働して、被災地へ泥かきに行くバスツアー「スマイルエンジン」
珈琲の香りでほっとした時間を届ける「コーヒーエイド」
また避難所に住まう方やボランティアをしている方など
現地の声を丁寧に拾って伝える「After Report あのとき僕らは」
アーツ千代田3331で活動報告展を行っています。

「何か手伝えることはあるか」「何か支援できるか」「何が必要か」
普段、現地で活動している彼らには様々な質問を投げかけられます。
今回は東北学を提唱し、東日本大震災復興構想会議のメンバー、
東北芸術工科大学でも教鞭をとっていた赤坂憲雄先生をゲストに招き、
東北から持ってきたいくつかの質問をもとに生身の声で話してみようと場を設けました。

赤坂先生は震災の前に東北芸術工科大学をお辞めになっていましたが
3.11で東北に引き戻された。
東北の現状を自分の足で見て、
東北と生きる覚悟ができた。と。
先生はずっと聞き書きをしてきました。その上で
「人間の身体に入ってくる地域の記憶を語り継ぐことが鎮魂になる」
とおっしゃっていました。

この場の副題は「東北/東京の温度差どうする?」
この日、活動報告をして質問を投げかけた学生達は
東京や福岡、秋田、山形の学生でした。
東北と東北圏外との境界線は引きたくないけれど
日に日に被災地やボランティアへの関心が薄まっていく中の
やきもきした気持ち、悩みなど正直に話してくれました。

見(てしまっ)た人は語り続ける責任を負っている。

まもなく五ヶ月。
活動は継続にある。問いを持ちながら、信じる道を行く。


川村智美

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