2011年6月20日月曜日

石巻ビッグバンにて






6月18日19日、石巻に、東京から音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)の藤田さんと、大活字本出版社の市橋さんなど、2組のアーティストを含む11名が視察と支援にいらっしゃいました。

普段の活動が視覚障害者支援ということもあり、とにかく何かしたい。
であれば、避難所でもご苦労の多いであろう視覚障害者のかた、高齢者の方に対する何らかの支援やサービスを、との来訪でした。
支援は継続を期待されていて、地元の協力者が必要ということで、私が(18日のみでしたが)ひとまず同行しご案内させていただきました。

初日の日程は、19日に予定している、読み語り(ラジオパーソナリティ芳賀優子さん)とバンド(マカロニブルース)演奏の会場下見と、チラシ配りということでした。
会場はビッグバンと遊学館とのこと。
まず、仙台駅で合流後レンタカーを借り、松島、野蒜地区を回ってから石巻に入りました。
被災の現場を目のあたりにし、皆さま改めて驚かれ、心を痛められていらっしゃいました。

当初ビッグバンでは、チラシ配りと同時に、ニーズの把握のためアンケート調査も考えておられたようです。
「誰にどのように実施するか」という点で、同行者の中からも反対があり、実施するかどうか、最後まで話し合われていました。
職員さんのお話では、ビッグバンで生活されている避難者は現在400名ほどとのこと。

その数の多さと、公開されてしまっている生活の場という避難所の空気に圧倒され、私たちは落ち着くことができませんでした。
会場も下見しましたが、ホールのホワイエもすっかり生活の場になっていて、通るのも緊張しました。
実際に避難生活を送っておられる方々に接してみた結果、アンケートはとらず、避難所の中にも入らず、ロビーで、出ていらした方お一人お一人と、お話をしながらチラシを配りました。

そんな中、ふと気づけば目の前に八巻さんが!なぜ??
ちょうどチラシを渡してお話ししていた方が、八巻さんのお知り合いでした(汗)
藤田さんや芳賀さんに、10-BOXの施設長さんですとご紹介すると、みなさんすっかり八巻さんのビジョンに引き込まれて、話も弾みました。

5時過ぎ、遊学館見学までの時間は取れずにこの日の活動終了。
上品の郷で夕食をいただき、渋滞する高速を通って8時過ぎに宿泊地仙台に着き、私は帰宅。

翌日の公演までフォローしたかったのですが、ちょうどその日はシェイクスピア・カンパニーの震災後2回目の大きな集まりで同行できませんでした。中途半端になってしまってごめんなさい。
翌日、藤田さんより、帰路の新幹線の中から、19日の様子と公演は喜んでいただけたようだとの連絡をいただき、ホッとしました。

遠方に居ても、遠方だからこその心配、心遣いがあります。
その気持ちを大切に、無駄にしないように繋ぐことが出来るといいと思いました。
藤田さん、市橋さんも、皆さん是非今回の訪問をもとに次のステップを。
一緒に出来ることを考えていきましょう。


長保めいみ


PS.シェイクスピア・カンパニーのメンバーはそれぞれ元気です。でも、劇団としての活動はまだもう少し先かもしれません。メンバーの数名がJIPASの公演に参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。


*写真は松島。遊歩道に打ち上げられた牡蠣棚がそのまま残っていました。

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