2011年5月31日火曜日

福室元気村へ










福室市民センターには現在49名の避難者が生活していて、4月の開設当初と比べると、
約半分になっているそうです。

第3回を迎えた「気持ちよく眠るためのからだほぐし」には10名の参加者がありました。
「こんばんは〜」「どうも〜」
避難所のみなさんとあるくとメンバーは、すっかり顔なじみになっています。

☆本日のメニュウ☆
まずは自分で、足うらもみもみ、太ももこねこね、見返り美人(写真)。
次にペアになって、肩甲骨掘り出し、肋骨なぞり、腕しぼり&ぶらぶら、などなど。

進行役るいこさんの軽妙トークのでみなさん会話が弾み、おやじギャグのキャッチボールも始まりました。
笑いが絶えない元気村の様子に、初めて来た私はちょっとおどろきました。

「親指をぐっ、と外側に押してやるといいんだ」「なるほど〜」

参加者の中にマッサージのプロがいらして出前部員はコツをおそわったり、

「背中合わせになってみっか?」

と、ペアワークの提案をいただきました。
背中で会話をするようにお互いの呼吸をはかりつつ、ゆっくり動きます。

「背中の温もりが気持ちいいなあ」「ほんとだねえ」









ワークの後は恒例のお茶のみタイム。カモミール茶を味わいながら、ゆったりと過ごします。
ある方が言いました。

「引っ越しが決まったから今日で最後なの」

避難所ではやはり、出逢いと別れがつきものです。

「でもね、ここで覚えたことを子どもにも教えて、今度はうちでやろうと思って」

なんて嬉しいことばでしょう。元気をもらっているのは私たちの方ですね。
避難所もまちも日々状況が変わる中で、「一期一会」を実感する出前部なのでした。


伊藤みや

福興会議に行ってきました。

山形にある東北芸術工科大学の復興プロジェクト
「福興会議」のミーティングに行ってきました。

会場は県知事公舎をリノベーションした「やまがた芸術学舎」
その中にある東北復興支援機関TRSO(トルソ)で行いました。
TRSOは福興会議の拠点、東日本大震災後の〈新しい社会、新しい東北〉を
創造するプロジェクトルームとして活用されます。


福興会議のはじまりは引っ越し難民となってしまった学生の救援でした。

そして現在、学生が中心となって活動、
山形大学と協働して、被災地へ泥かきに行くバスツアー
「スマイルエンジン」で石巻や仙台の泥を片付けたり
「コーヒーエイド」といって珈琲の香りでほっとした時間を
届ける活動もしています。
また避難所に住まう方やボランティアをしている方など
現地の声を丁寧に拾って伝えています。
After Report


私はその中でフォトエッセーのコーナーを担当しています。
迷いながらも記憶と記録のために綴るを作業やっていくことにしました。


ゆっくりでも確実に東北の福興を目指して

福興会議


川村智美

2011年5月27日金曜日

友人からの連絡(ボランティアレポート)

友人の演出家からメールが届きました。
ご紹介します。

大沢佐智子


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森さゆ里(文学座 演出)


5月の演出公演終え、気仙沼に参りました。

2ヶ月前、ヒッチハイク
で乗っけてくださった気仙沼の若者に、
「また来ます」
と手を降った約束が果たせました。

2ヶ月前、宮古と気仙沼に物資を担いで。
今回は、安全長靴・防護メガネ・皮手袋・ヘルメットなど携えて。

向かった先は、小浜区災害ボランティアセンター「はまセン」。
避難所とボランティアセンターが融合しているボランティアセンター。
被災者の方々とボランティアが一緒に生活している場所です。

そこに宿泊(寝袋持ち込み男女混じって雑魚寝)し、ガレキ仕分け運搬作業をして参りました。

大まかに分けられたひとやまを、更に分けながらトラックへ積み込み、集積所へ運ぶ。

15人で約4日くらいか。
住宅だったひとやまが、更地に。

気仙沼駅から、ボランティアセンターに向かう1時間。海岸線を走るバスからの風景。
2ヶ月前は気仙沼市街に参ったので、郊外の風景は始めて。
海岸線を走る気仙沼線は、文字通りズタズタに分断されネジ曲がり、海岸に面する街並みの様子は、2ヶ月前のまま。
2ヶ月前と、ほぼ何も変わらない破壊された風景に、愕然に近い感情を抱きながら先の長さを更に実感。

「はまセン」
地域に密着した、このボランティアセンターは、地域の要望に次々に答えていく場所。
このような素敵なボランティアセンターは、なかなかないように思います。
「はまセン」の回りは随分と作業が進んでいます。

そこにお住まいの方々は、通る道すがら話しかけてくださる。
「花を摘んできたの。野の花、きれいでしょ。花は癒されるわ」
小島が点在する海と、穏やかな山並みが隣接する日本の美しい自然の風景のなか、野花を手に話しかけてくださったご婦人の後ろに、打ち付けられ崩れた解体前の家が、いく道の下に見える。

「はまセン」は明るい所でした。
新らしく来た人は、毎日みんなの前ではじめましてのご挨拶。
日本全国から、10代から60代、様々な年代、男女共に。

何かをしたいと思う人が集まって、その思いに答える仕事は次々にあり、その仕事は目に見えて成果がある。
家屋整理で大切な思い出深い品々が救出され、汚れた家屋が掃除され、破壊されてしまった家屋ひとやまは更地になる。
壊されたものを、そのままに置かない為に、しっかり壊し、更にし、未来へ向かう。
明るい風が流れています。

写真は「はまセン」周りと、作業中、お昼ごはん中のものです。

日本に元気を。
被災地に祈りを。

2011年5月26日木曜日

5月24日、福室市民センター内避難所へ「気持ちよく眠るためのからだほぐし」をお届けしてきました。
 
今回の参加者は5名。
あるくとメンバーと互い違いに円を作り、足裏マッサージから行いました。
今回は「身体」に意識を向けることをねらいとし、肩甲骨の動きを意識できるような体操も行いました。
 
体操後は参加された方、あるくとメンバーで円になって座りお茶をいただきました。
「今回の地震で、本当にたくさんの方に助けられた。」、「震災がなければ知り合わなかった人もいて、これも縁だと思う。」、「良いことも悪い事もたくさんあったけど、結果として良いことの方が多い。」など、参加された方のお話をみんなで共有でき、少人数ならではの時間が持てました。
 
明日のことは誰にもわからず、このような出逢いも一期一会。
私も今回人生で初めて仙台に来ることができ、宮城県の方々とお知り合いになれたのは、もともとのきっかけはあるくとメンバーである千田みかささんがご縁です。その千田さんとも海外ボランティアで知り合いました。
人とのご縁、出来事とのご縁。大切にしていきたいと思います。
 
余談ですが、本日は炊き出しボランティアが避難所に来られていて、肉うどん、お刺身が出たそうです。
先日私がお話をさせていただいた避難所の利用者さんが「お刺身を食べたいが叶わない。」とおっしゃっていたので、ああよかったなあ、とこの日私にとって嬉しい出来事となりました。
 
橋本沙織

2011年5月24日火曜日

第1回 「ほがらかタイム」

5月23日、社会福祉法人慶和会花いちもんめにて第1回ほがらかタイムを行ってきました。
 
デイサービスの中の1時間ほどをいただき、握手や手と手を合わせ、触れ合う形での自己紹介から始め、
身体をほぐす体操、ゲーム、自分や他の方のマッサージなどを行いました。
 
体操の後のおやつの時間では「身体を使うことは頭の体操にもなるから良い。」、
「もう少し準備運動の時間があったほうがいいね。」など率直なご感想、ご意見をいただくことができました。
プロとして誇りを持って出前をお届けする私たちですので、
活動が自己満足で終わらぬよう、このように改良のきっかけをいただけることはとてもありがたいです。
 
また、デイサービスが終わる間際には、あるくとサロンのゲストにもお越しいただいた施設長 千葉さんによる歌唱の大サービス。
そのリズムにあるくとダンサーも身体を揺らし、参加者の皆さまとご一緒にあるくとメンバーも楽しませていただきました。
 
普段なかなか関わる機会のない人生の大先輩である花いちもんめのみなさん。
これからご指導よろしくお願い致します!
 
橋本沙織

2011年5月21日土曜日

避難所でプロレス

半田深雪です。

私がお仕事させていただいている「センダイガールズプロレスリング」が、震災後初めての試合を、南三陸町で行いました。
4ヶ月ぶりのリングコールです。

避難所になっている歌津中学校のグラウンドをお借りしての野外ライブです。
同時に、徳島からいらしてくださった徳島ラーメンのお店「ラーメン東大」さんの炊き出しもありました。
(徳島ラーメン・ゆずドレッシングで食べる野菜サラダ・かぼすジュース)

じゃんけん大会や、サイン会など1時間ほどの催しでしたが、たくさんの方が声を出して応援してくださっていました。
センダイガールズ応援団レッドフレンジャーさんが紙テープを配ってくださって、沢山の赤いテープを投げていただきました。

何度3カウントを取られそうになってもはね返す選手に、「がんばれ」と声をかけた後に「俺もがんばろう」と言っていた男の子がいました。
プロレスは、戦う姿から元気をもらえると改めておもいました。


明日は気仙沼市大島小学校に行ってきます。


半田深雪

岩沼の「しおかぜ」さんの所へ



5月21日(土)、岩沼にある社会福祉法人「しおかぜ」さんの所へ出前部で行ってきました。

この施設、岩沼駅から海岸沿いへ向かう場所に位置しています。
津波が床上まで達し、お掃除は一段落したものの、施設の一部はまだまだ使える状態にない、との事でした。

駅から向かう途中の畑にもまだまだ津波の名残がありました。

今回は初めての訪問でしたので、音楽を流しながらのふれあい活動を中心に行いました。
始めは緊張気味の利用者さん達でしたが、「いえーぃ!」の挨拶で打ち解けることができたかな。
笑顔をたくさんいただき、楽しい時間を過ごすことができました。


外で、足元を見つめれば春の訪れが。
震災をものともせずに芽吹いた自然に、出会いと再生を、力強さを感じさせられました。

近藤麻衣子

2011年5月20日金曜日

すんぷちょ「Midorigo」とあるくとサロン

5月16日〜18日、すんぷちょによる「Midorigo」公演が10-BOXにて行われました。
観客総動員数114名。赤ちゃんから壮年期の方まで様々な世代のお客様がいらっしゃいました。
公演後にはゲストをお迎えして「あるくとサロン」を開催しました。

16日 八巻寿文さん(せんだい演劇工房10-BOX 二代目工房長)
17日 関口怜子さん(ハート&アート空間Be I代表)
18日 千葉信さん(社会福祉法人慶和会 花いちもんめ施設長)

精神科ソーシャルワーカーが本職で、福岡から来た非被災者である私にとって、
このようなイベントは常に「見る側」、「楽しみに待っている側」でした。
休日や仕事終わりに映画を観に行く事などは自分へのご褒美であり、わくわくしながら
仕事を終え、おめかしなんかして出かけたものです。
今回人生で初めて「提供する側」「準備する側」に参加させてもらったことで、
来てくださった114名の方々にとってすてきな時間を提供でき、わくわくしてもらえた
のであれば本当に嬉しい事だなあと思いました。

また、あるくとメンバーとして知り合ったみなさんが、公演開催にあたり自分の本領を発揮し、
いきいきとしている様子を見られた事は本当に嬉しい事でした。
非被災者であるわたし個人の意見としては、被災されたすべての方の生活が、
もっと言ってしまえば、被災されていても、そうでなくてもいま生活を営んでいる全ての方の
ひとりひとりの生活が等しく大切なものであって、そこに生命に関わる優先順位などはあったとしても、
すべての人々がまんべんなく一歩一歩を踏み出してほしいと思っています。
自身が被災者でありながら、被災された方々のお手伝いをしているあるくとメンバー。
それぞれが自分にとって本当に大切なものを実現し、他者にココロの栄養を届けた上、それによって
彼ら自身もいきいきとできる場に立ち会えた事で私も、あたたかいものをいただけました。
本当にありがとう!そして手前味噌な内容の文章で申し訳ありません。
以上、一般人の視点から書かせていただきました。

橋本沙織

2011年5月18日水曜日

東鳴子温泉

「湯治場を題材にした芝居を創って欲しい」

と依頼のあった東鳴子温泉に5月14日取材に行って来ました。

あいにく東鳴子温泉の生き字引、勘七湯の湯守りさんのご身内にご不幸があり、
この方のお話は伺えなかったのですが、代わりに大沼旅館のご主人にお話を伺いました。
元々はこのご主人からの依頼だったので、東鳴子温泉や湯治場に対する熱い思いを伺う事が出来て、かなりの収穫でした。

季節毎に4作品は創れると思いますし、内容もかなり興味深い話の展開になるでしょう。

次回はもっとディープなお話を勘七湯の湯守りさんに伺う予定です。
もし、興味のある方は一緒に行きましょう(自腹だけどね)。

写真は大沼旅館の離れの露天風呂です。


樋渡宏嗣

「Midorigo」楽日です

ダンス公演「Midorigo」の初日 16日は、スタッフ、出演者一同で客席を組みました。
10-BOXの客席用平台を雑巾がけをしました。
1枚分拭いただけで、バケツの水が真っ黒になりました。
こんなにも長い間使われず、外に置かれ、
花粉やら黄砂やら解体しているビルの砂埃やらをかぶっていたことはあるの?
と話しかけながらキュ、キュと雑巾でなでていった。
その平台の上をお客さんが歩いていく、座る。
そんな音と気配を感じながら、踊り生まれる瞬間を待っている。
舞台に立てるって幸せだなぁってかみしめる瞬間です。
どうして本番というのはこんなにも早いのでしょう。
今日が楽日です。
ARC>Tサロンも最終日。
出会いや再会を感じる今回の企画全体。
楽日、みなさんよろしければご来場ください。

千葉瑠依子(すんぷちょ)

2011年5月16日月曜日

The Show Must Go On

9.11 アメリカ同時多発テロ直後 最初に人々を元気づけたのは
ブロードウェイの俳優達だった
「ARC>T#05」Gin's Bar 10周年記念公演 色彩シリーズ Act.10
「Verte 一秒間に四文字で伝えられない想い」

仙台発 大人のラブ・ストーリー 仙台初 世代の違う3組で上演する二人芝居
6月18日(土)~7月31日(日)<全十六回公演>クオータースタジオ
team A:大森 有佳子 × 武藤 修平  
team B:ワタナベヒロコ × 剛 蔵  
team C:美砂恵 × 井伏 銀太郎

恋人とふたりで最初に観た映画をおぼえているだろうか
そのふたりが一緒に住んで 愛しあったり 傷つけあったり
仲直りしたり 憎んだり 許したり また愛しあったり
…時間が流れていく
そんなふたりが最後に一緒に観る映画があるとしたら
それはどんな映画だろう
詳しくはこちらをご覧下さい 

Gin's Barは「普通の芝居」を「普通に上演」します。
芝居によって家族の姿、人と人のつながりを描いて行きたいと思っています。
人々の心の中に残った-瓦礫-を取り除くのは芸術の力だと信じているから。


Gin's Bar 井伏銀太郎

稽古風景


小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C) に思うこと

「このスタンス大事かもしれない」

下記HPを見て、そう感じました。
http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/leaders_j.html


地球に帰還してから間もなく1年。

大沢佐智子

映画『はやぶさ』被災地での無償上映!上映場所を募集中

帰京後、友人の作曲家にARC>Tでの活動を知らせたところ、
下記返信いただきました。

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オレもお知らせ。
HAYABUSA BACK TO THE EARTH
という映画(元はプラネタリウム映像)が5/14から公開されてます。
http://www.warnermycal.com/event/hayabusa/

今、被災地での無償上映もしていますが、なかなか難しい事もあり。
http://www.live-net.co.jp/live/news/ouen/01.htm
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/cinematoday_N0032050/

かく言うオレの実家も今、福島県の猪苗代に避難生活中。
地震とはまた違う問題(原発)真っ只中にいます。

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酒井義久さん『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』に作曲で関わられています。

ご自身のHPで、ARC>Tのこと、ほんの少し書かれています。
http://www.neguseman.com


大沢佐智子

ARC>Tバッジを作った

5月GW、東北にはたくさんの方がいらした。
私は1日だけ東京に行った。
友だちの画家・はと さんの個展を見るのと、知り合いの舞踏家の公演を見に行くために。
 
 
どちらも行ってよかった。
自分が被災していることをきちんとわかって、まだまだまだまだ渦中にいるのだと思った。
 
はとさんは自分の作品の商品化もしている。
震災を受けて東北応援グッズも作った。
キャラクタ−の一人「うさじろう」さんが東北を味わっている作品を商品化し、売って一部を寄付金にしている。
 
 
バッジも作っているからARC>Tバッジを作らせてもらえないか聞いたら快諾してくれた。
つくったバッジは事務局さんに預けたのでほしい方はどうぞ。
 
彼女は「人がただ募金箱に入れてもらうだけより、入れた人にも手元に残るようなものがあるといい。いつか忘れていくから、手元にあるものであ、あの時・・・と思い出せたらいい。」という。ARC>Tの活動が何十年後かにお茶を飲みながら語られるのでしょうか。
 
 
千葉瑠依子
 

2011年5月15日日曜日

あるくと。サロン

せんだい演劇工房10-BOXにおいては震災後初の公演にもなる
ダンス公演『Midorigo』
終演後に「あるくと。サロン」をすることになりました。

「あるくとサロン」は文化、芸術、ひと、まちに関するさまざまな方をお招きしてお話しをうかがい、ともに考える交流の場を目指しています。

『Midorigo』


2011年5月16日(月)19:00〜、17日(火)19:00〜、18日(水)15:00〜 
各回30分前開場

入場料:1000円 小学生以下無料 泣き声大歓迎


会場:せんだい演劇工房10-BOX box-1(仙台市若林区卸町2-12-9)
TEL:022-782-7510


協力:Art Revival Connection TOHOKU

主催:すんぷちょ

ゲスト(敬称略)
16日
八巻寿文(せんだい演劇工房10-BOX二代目工房長)
高校卒業後、フランスへ留学。帰国後は舞台照明の仕事をしながら、画家として活動。1987年から財団法人仙台市市民文化事業団のエルパーク仙台、仙台市青年文化センターで舞台技術や企画の仕事に携わる。2002年よりせんだい演劇工房10-BOX勤務。05年より現職。

17日
関口怜子(ハート&アート空間Be I代表)
通称「ぞうかば子」さん。「子どもとどういるか」と「この街にすむポテンシャルをどうあげるか」をテーマに、子どもの表現力を引き出す場を展開。宮城県立美術館、三重県立美術館、せんだいメディアテークなどでも数多くのワークショップを手がける。

18日
千葉信(老人福祉施設 花いちもんめ 施設長)
東松島市にある老人福祉施設・花いちもんめは、震災後いち早く通常のサービスを再開。地域の高齢者サービスの拠点となる。23日よりデイサービス部門でARC>T出前部を受け入れが始まる。





川村智美

フォンジューン体操

タイ舞踊の土屋悠太郎さんがフォンジューン体操の指導をされています。

闘い・踊りを表すフォンジューン。
ゆっくり腕を回したり、体を伸ばしたり。じわっと体が温まります。ちょっと汗ばむほど。

体操の後、土屋さんが参加のみなさんに気づいたことを質問しました。
すると、「体が固くなっていることに気づきました。震災後、知らないうちに緊張していたんですね」という方が。

私も同じです。知らず知らずのうちに胸を固くしてしまっていたことに気づきました。

「人のために」と同時に自分のことも大事にしよう、からだと向き合うっていいなと思う体操教室でした。


千田みかさ

2011年5月14日土曜日

東京から

ワンダーランド演劇セミナー2011
徳永京子プロデュース クロストーク150分『最前線の演劇知』に行ってきました。
http://www.wonderlands.jp/seminar2011_geigeki1/

以前から個人的に受講申込をしていた講演です。


今日のトークは、長塚圭史氏(劇作家/演出家/俳優)。

はじめから、話題は仙台でした。

震災後、何か自分にできることはないかと
仙台在住の知人の方(演劇関係者)を訪ねた時の話をされていました。

とにかく交流をしよう、現地の人と友達になろう、継続的に演劇の話をしよう、
そんな思いが芽生えたそうです。

とても新鮮で刺激的な仙台滞在だったとお話しされていました。


いろんな方の思いが
今、仙台・東北に向けられているのですね。


大沢佐智子

2011年5月13日金曜日

女川へ

きょうは女川第二小学校を訪れました。

まず、校舎の前にある災害ボランティアセンターで様子を聞きました。
この周辺は文字通り壊滅しているので、泥かき作業のニーズはないのだそうです。

地域ごとに状況はちがっていることを実感しました。
いつかふさわしいタイミングが来たらお声掛けください、とあるくとチラシを置いてきました。

校庭の片隅に、臨時放送局「女川さいがいエフエム」がありました。
自らも被災した若者たちが、生活情報を毎日放送しているそうです。

「演歌をリクエストされますが、演歌は海の歌が多いので気を遣いますね」
とスタッフさんがおっしゃっていました。
避難所の様子を聞くと、物資配給の現状から今後の町の政策まで、
さまざまな問題があるとのことです。

* * *

子どもたちは本当に元気でした。
きょうは仙台フィルの木管五重奏コンサートがおこなわれ、
演奏に合わせて「学校坂道」を歌っていました。


この坂道のぼったら ぼくの学校があります
 ジャングルジムにのぼれば 海がまっさおに見えます

この学校をそのまま描いたような歌詞と、
まっすぐな歌声に大人たちはみな涙ぐんでいました。
(もちろん、私も)

校舎の窓からはきらめく海と瓦礫のまちが見えていました。


伊藤み弥

2011年5月12日木曜日

5/12岩沼

岩沼市ボランティアセンターで活動してきました。
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10109

●活動時間:9:00~16:00
●活動場所:旧勤労青少年ホーム
●活動内容:写真の復元

津波にのまれた写真の泥をおとし、
きれいな状態にする作業。

自衛隊の方が瓦礫の中から持帰ってくださった写真、
被災された方が瓦礫の中から探しだした写真、
たくさんの写真が運びこまれています。

3週間前、
手探りでこの作業場を始動させた、南仙台在住の映像作家・金谷竜真さん。
日々、新規ボランテイアへの作業手順説明に追われています。

あと2〜3人、常駐に近い状態で、
作業を指導HELPできる人材がいると、もっと作業がはかどりそうです。


金谷さんとコンタクトを取りたい方、下記にて繋がります。
http://web.me.com/yoinmerry/melt/hana.html

大沢佐智子

2011年5月11日水曜日

枠にはまらない人々 ーその2ー

5/11夜、ダンス公演『Midorigo』の稽古を見に10-BOXにお邪魔しました。

10-BOX、いい空間です。
人肌温度を感じる空間といいますか、なんとなく落着きます。

お三方、奮闘中。
楽しそう。

この感じ、お客様にきちんと届きますように。
公演の成功をお祈りしております。


大沢佐智子

ダンス公演『Midorigo』
出演■渋谷裕子 千田みかさ(すんぷちょ) 千田優太 千葉瑠依子(すんぷちょ)
演出■千田みかさ 舞台監督■鈴木拓 照明■高橋亜希 音響■本儀拓(KIWI SOUNDO WORKS)

2011年5月16日(月)19:00〜、17日(火)19:00〜、18日(水)15:00〜 各回30分前開場

※終演後、「あるくとサロン」あります。
復興する東北の文化部 ARC>T の報告やゲストトークを予定しています。
ぜひご参加ください。 

入場料■1000円 小学生以下無料 泣き声大歓迎

会場■せんだい演劇工房10-BOX box-1
仙台市若林区卸町2-12-9 TEL:022-782-7510

協力■Art Revival Connection TOHOKU、イベントNo、ARC>T、No 8

主催■すんぷちょ 
ご予約・お問い合わせ■TEL:090-7527-3246(千葉) Email:sunpdayo@gmail.com

5/11名取

名取を歩きました。
駅から129号を名取IC付近まで。

駅から離れるにつれ変化する、においと景色。
129号の南側には、船、車、タンポポ、人々の日常の品々が点在。
129号の北側には、ネギ坊主、菜の花、タンポポ、人々の日常の営み。

震災から2ヶ月。
津波の威力を体感しました。
断片的にですが。


大沢佐智子

枠にはまらない人々 ーその1ー

5/11午後、多夢多夢舎「美術のじかん」に出前部のお手伝いで行ってきました。

段ボールの上に、各々の世界を展開させる多夢多夢舎のみんな。
静かに、集中しながら色を重ねていく人。
周りの仲間と談笑しながら絵具に手を伸ばす人。

自分の時間を進んでいる。

ほんとにきれい。

段ボールなんて枠組も、簡単に飛び越えちゃってます。


大沢佐智子

いくつもの色

5月11日、多夢多夢舎中山工房の「美術のじかん」に行ってきました。

先週ダンボールに寝転がってかたどった自分自身の「ひとがた」に
思いつくまま色を重ねていくというもの。
まっすぐ寝転ぶ、横向きで寝転ぶ、二人で寝転ぶ、寝転ばない。人それぞれです。

そこに自分の顔を描いたり、船を描いたり、好きな言葉を加えたり。
本日参加のあるくとメンバー大沢佐智子さんが手に絵の具を塗ったのを見て、
手形を押すメンバーもいたり。
中にはダンボールをはみ出して、周囲の床にまで装飾を施すメンバーもいました。
「塗っていいのは紙の上だけ。」と、私たちは知らず知らずのうちにたくさんの枠に
とらわれているものですね!

ステキな発見はそこに使われる色。
水の量や、混ぜる色や隣り合う色の組み合わせでたくさんの色や、
今日が生まれて始めて見たのかもしれないような新しい色と出会いました。
私の人生でこれからいったいいくつの色と出会うのでしょうか?
ここ多夢多夢舎中山工房ではより多くの新しい色と出逢えるような気がします。


橋本沙織

2011年5月10日火曜日

第1回 安眠のためのからだほぐし














福室市民センターにて「安眠のためのからだほぐし」を行ってきました

ゆっくりとからだを伸ばす体操を行った後、2人組で手や肩のマッサージを行いました。
その時間が同時に参加された方とお話をする時間となり、
震災や避難所生活についてのお気持ちを話してくださる方もいらっしゃいました。


そんな中、「今したい事は刺身で一杯!」という発言をされた方がいらっしゃり、
刺身と一杯を想像しておられるであろう笑顔が非常に印象的でした
お刺身をめいっぱい食べられる日が早く来ますように!

みなさんの笑顔がもっともっと増えるよう、あるくとでいろいろなお手伝いができるといいなあと強く思いました。
まずは気持ちよく眠っていただくために、マッサージも体操も改良を重ねていきたいと思います。


橋本沙織

取材されました。

朝日新聞宮城版の連載「私の復興計画」に、あるくとの記事が掲載されました。

担当の日野さんは、演劇をはじめとする地元の表現者を温かく見守ってくださる記者さんです。(今後ともよろしくお願いいたします)


伊藤み弥

ARC>T活動に参加して

仙台に引っ越してまもなく被災し、舞台人に知り合いもない中でARC>T会議に出席し始めました。笑
 
ARC>Tに参加してから、出前部の「多夢多夢舎★美術の時間」や「セーブ・ザ・チルドレン主催〜夢トラック劇場」、
「元気玉ぷろじぇくと!『ゆ』」に参加、出演させていただきました。
 
僕は被災後、災害ボランティアセンターで現場ボランティア&内部スタッフ(依頼調整班)として活動していましたが、
アートや芸能で社会や人の役に立てる時期を待っていたので、このような活動の機会が持てることをとても感謝しています。
 
実際に現場に出て感じるのは、障害のある方々と交流して心を通わせることも、 被災地の子どもたちに(劇の間だけでも)子どもらしく
笑いながら楽しめる夢の時間を贈ることも、純粋に表現で人の心を動かすことも、表現に携わる者ならではの貢献ができる実感です。
  
悲惨な被災地を前にして「今は表現の時期ではない」という気持ちになるのは誰でも同じだと思いますが、美術、劇、芸能を通して
対面してきた方々には、きっと全ての人じゃないにせよ、多くの方の心をポジティブにさせ、喜んでもらえたという実感があります。
 
今後も、対象や表現する目的などを大事にしながら、ARC>Tやここで出会う方々と協力して活動していきたいと思います。
(といっても、僕たちも被災者なので心と体のバランスに気をつけながら、喜びをたくさん作っていきましょう☆)
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
 
土屋悠太郎
 
 
 

2011年5月9日月曜日

東松島の花いちもんめへ

東松島市の社会福祉施設「花いちもんめ」へ打ち合わせへ行ってきました。

この地域は特に被害が大きく、駅からの道すがら、海の方向すらわからないような遠い田んぼの中、
流され着いた船、洗濯機、浴槽などがその力の壮絶さを物語っていました。

このような状況の中、震災のおよそ1週間後から通常の業務を開始した花いちもんめ。
業務は通常に戻っても、今までは当たり前であった「笑う」「歌う」「喜ぶ」ことなどに対し、
利用者であるご高齢の方々は「こんなときは喪に服すべきだ」と消極的になってしまうことが多いそうです。
それゆえ、当たり前の日常を取り戻すきっかけとしてあるくとの出前を希望されました。

デイサービスでは食事、入浴の他、ほぼ毎日レクリエーションが行われます。
それは歌うことであったり、身体を動かすことであったり、お話をすることであったり。
ひとを構成するからだとココロ。
からだに栄養がいるように、ココロにも文化という栄養がいることを改めて感じた1日でした。


橋本 沙織

京都にて。

こんにちわ原西です。
連休中、7日、8日のC.T.T.京都セレクション出演の為京都に行って参りました。

個人的には震災後初めての舞台。緊張しました。今回は誰の為でも無く、自分の為に舞台にたちました。演劇人としての復興を遂げたいなという思いです。ご尽力頂いた仙台事務局の皆様、本当にありがとうございました。京都の方達も暖かい人ばかり。
いつも沢山の人に支えて頂いてやっと舞台にたてるんだ、と改めて実感。感謝です。

今後、仙台でも色々公演も控えております。感謝の気持ち忘れずに自分にできる事を精一杯したいと思います。
そして、僕の活動が誰かの為になればいいな。って心の隅っこで思っています。


原西忠佑

2011年5月8日日曜日

出前部「ゆるからタイム」研修会

8日に出前部メンバーが、仙台市民活動サポートセンターで、研修会を開催しました。
今週10日の夜に避難所になっている福室市民センターに出前にいく前の準備としてです。

リーダーのみかささん、副リーダーの生田さん、今日、もう一人の副リーダーになった瑠依子さんは、
先に福室市民センターの担当者と打ち合わせをしてきたので、報告から始まりました。
同じ場所での継続的な活動を考えていますが、まずは一回目の出前ですよね。

最初は受け答えのワークショップをしました。
二人組になって、一人が愚痴をいい、もう一人が否定の受け答えをする。
次に共感の受け答えをしてどう感じるかというもの。
自分の気持ちが変わりました。

次に、参加してくださる方とのふれあいをどうするかを考えました。

写真は、ゲームの打ち合わせと、手のマッサージ等を教えていただいている様子です。


大久保則子

元気玉ぷろじぇくと『ゆ』 












5/8に「元気玉ぷろじぇくと『ゆ』」無事におわりました。

予定をこえて54名のお客様にご来場いただきました。

売上金18,000円は、赤十字と、【緊急災害時動物救援本部】におくらせていただきました。

ありがとうございました。


半田深雪