2012年4月29日日曜日

ダンス幼稚園〜動き出す〜

4月28日(土)7時30分。向山幼稚園に21名のダンサー、11名のスタッフが集合した。
前日まではあいにくの雨だったがすっかり晴れて、水たまりも輝いていた。
幼稚園の先生方も一緒に準備を手伝ってくださり、万全の体制で子ども達を待っていた。
10時。人間時計が鳴り、開園時間になった。
さまざまな場所で同時多発的に多様なジャンルのダンスが繰り広げられた。
子ども達や保護者の方は思い思いの場所へ。
ダンスを観るもよし。好きな遊び場で遊ぶのもよし。一緒に踊るのもよし。
そんな2時間があっという間に過ぎていった。
12時。人間時計が大きく鳴り、閉園となった。
そのまま園庭にて焼きそばやホットドッグを
ダンサー、スタッフ、お客様、みんな一緒に空の下。
約200名の子どもや大人達が来園してくれた。
本当にありがとうございました!

食べ終わって帰るのもよし。そのまま残って遊ぶのもよし。
それでも14時には人間時計が鳴って、一般開放の時間になった。
午前よりも自由気ままにダンサーは踊っていた。
それによって生まれるたくさんの奇跡。出会い。
少なくともダンサー、スタッフにとってかげがえのない時間となった。
そんな気持ちが観に来て頂いた皆さんにも感じてもらえていればと願う。
午前中から残っている方々もいたので正確な人数はわからないが
少なくとも午後から来演して頂いた67名の方々に
心から感謝の気持ちを伝えたい。
本当にありがとうございました!

今回は、午前中は幼稚園の子ども達、保護者の皆さん、地域の方々のために
この企画をドイツ国際マヤ・プリセツカヤロディオン・シチェドリン基金からの支援金を頂き
また、仙台市市民文化事業団からの助成を頂いて行うことができた。
感謝の気持ちをドイツと文化事業団に贈る。Vielen Dank!!


午後に関しては、この企画のために東京で活動するダンサーの多くが
地元・宮城県出身ということもあり
なかなか地元で踊る機会が無いので
友達や家族にも観て頂く機会を作りたいということで一般公開をした。
ダンサーはもちろん、お客様からの喜びの声を聞いて
こういう機会も大事であると身にしみて感じた。
本当にありがとうございました!


ダンス幼稚園実行委員会
千田優太

2012年4月27日金曜日

イラク渡航記_day1


国際演劇協会(ITI/UNESCO)主催のInternational Theater Conference Iraqにパネラー出席するため、イラクに来ています。世界9ヶ国から集まる演劇人たちと、現地の演劇人(主に大学生)とでディスカッションを行います。

イラクも現在復興期にあります。戦争や災害という日常を脅かす状況下でも、世界中で演劇は行われ続けています。そのような中でも、何故演劇なのか?というテーマで、時代を担うイラクの若い演劇人たちと考えるプログラムです。カンファレンスは、エルビル、ダホーク、スライマーニーヤの3都市で行われます。パネラー9人を3つのグループに分けて、3日間で3都市を巡回します。

僕はARC>Tの事務局長として、東北の現状をARC>Tの活動を通しての報告してきます。遠く離れた土地で東北がどのように感じられているかを知る良い機会だと思っています。またイラクの現状を感じることで、自分たちを見つめ直す機会になればいいなと思います。

仙台空港から名古屋-北京-アラブを経由して、エルビルの国際空港へ。今回のカンファレンスはバグダッド政府からの正式な招待をいただいていたので、ビザを取得せずに向かいました。案の定イラクでの入国で足止め。今回のコーディネーターのへーラー(ドイツ)とトーマス(多分ドイツ)が迎えに来てくれており、90分ほど現地大使館と確認後無事に入国。仙台を発ってから25時間かかりました。

その足でエルビルのホテルへ。この日は移動日でゆっくり休めました。明日は夕方からオープニングセレモニー。エルビルの劇場に行くようです。楽しみだ。

鈴木拓

※イラクの街の様子や感じた事、また大量の写真をFacebookで日記にしています。よろしければこちらもご覧下さい。
↓Facebookにジャンプします。
http://goo.gl/PjOja

2012年4月25日水曜日

多夢多夢舎「ダンスのじかん」

今日の多夢多夢舎には、あるくと本(ARC>T一年間の活動記録)のライターの横田さんが取材で同行しました。
さすが多夢多夢のメンバーは、初対面にもかかわらず輪に入って下さいと気さくに誘い、いつの間にか一緒にダンスを踊ることになったのでした。

新メニューは、全員で演奏をしつつ、1人だけ真ん中で自分の名前のダンスを踊るというもの。
指で、肘で、おしりで、頭で、足で名前を宙に描きます。
残念ながらタイムリミットで半分くらいの人しかできなかったのが残念。次回は踊れなかった人の名前ダンスが見たいなと思った次第です。

後半、聞き慣れた曲がかかると一気に切り替わる多夢多夢舎の方たち。ぐんぐんスピードに乗ったまま、最後の曲「ひこうき」になりました。
最後の最後に、Dさん得意の「ぐーぐーぐーのぱーぱーぱー」でシメたダンスのじかんでした。


4/27〜5/6にかけて、仙台パルコ4F吹抜スペースにて、エイブルアートカンパニー期間限定ショップ「HUMORA」が開店します。
その中で、4/28〜30、5/3〜6の14:00〜17:00に、ワークショップが行われます。そのワークショップに、なんと多夢多夢舎の作品がグッズとなって登場!!
ご都合のつく方はぜひ足をお運び下さい。ARC>Tメンバーもお手伝いで入っています。

事務局 ミキ

2012年4月22日日曜日

4/21 佐久間新ワークショップ

佐久間さんワークショップ2日目。
4時間の長丁場ながら、あっというまに終了してしまいました。

前半はジャワ舞踊の振りの一部を行ったり、昨日に引き続いてお互いに影響し合う即興が始まったり…。
後半で外にでて、近くの公園でワークショップは続きます。

満開の桜の木の幹に寄りかかかったり、枝にぶら下がったり、枝になってみたり。
腰ぐらいの高さの塀にのぼって、足を伸ばしたり、場所を入れ替えたり、寝転がったり。
公園、周囲の建物、空、空気、光、新しい発見と検証。遊びながら試してみる。


発見と新たな価値の創造。
生活すべてがまるごとダンスなのだということ。


事務局 ミキ

4/20 佐久間新ワークショップ1日目

「高齢者と地元アーティストの学びあい事業」(助成:ジャパン・ソサエティ東日本復興基金)の一環で、大阪在住のジャワ舞踊家佐久間新さんをお招きして、4/20,21とワークショップを行いました。

佐久間さんの柔らかな物腰とふっとひきよせられる仕草に、参加者はいつの間にか動き出し、自分の中でどんどんダンスを発展させていきます。
身体の動き、骨や声、叩く・触る床の音、誰かがはじめたきっかけに乗る人、違う発見を提示する人、空間の温度。

期せずしてそれぞれが何かを発見し、かかわりながら発展する時間。

見ていてもとても満足度の高いワークショップでした。


事務局 ミキ

ウォーキングARC>TStreet07「そもそも制作って何?」

4月17日18日両日、10-BOXのbox-6にて、
ゴーチ・ブラザーズの伊藤達哉さんと小野塚央さんを迎えてウォーキングARC>T初の制作篇が行われました。
制作篇と言うことで仙台の皆さんにどれだけ興味を示していただけるか、ちょっぴり不安ではありました。
がしかし、蓋を開けたらなんてこと無く、定員15名一杯の応募を頂きました。
制作をしている人目指す人、ダンサーや俳優など実演家、そして舞台監督の武藤くんまで参加してくれてほんと嬉しかった。みんなが制作の必要性を強く感じていることに気づかされ、開催してよかったと思ったのでした。
「そもそも制作って?」といった疑問や、日頃感じている課題を出し合っていきました。
制作者である伊藤さんの言葉からは、アートへの情熱を感じました。
決して雑務ではない、作品を社会と繋ぐ重要な役割を果たす制作にはほんとに頭が下がるばかりです。
制作篇の第二弾のご要望を頂くと共に、仙台での継続した制作勉強会を出来たらいいねと夢膨らむ二時間でした。

事務局 原西忠佑


4/21しおかぜに佐久間さん登場

昨日は岩沼市のしおかぜ福祉会に出前に行ってきました。
4/20,21と10−BOXで実施しているワークショップの講師、ジャワ舞踊家の佐久間新さんが同行してくれました。後半の「さくちゃんタイム」でしおかぜメンバーと即興ダンスをする佐久間さん。ゆるりとした雰囲気、コンタクトの取り方、空気がふわりと動くような時間でした。
佐久間さん、ありがとうございます!

しおかぜは、土曜日は固定で来る方とその時々で来る方とがいます。
当然のことですが、参加者の顔ぶれが変わるとまた違う雰囲気になります。
ノリノリで踊りまくりの日もあれば、今回のようにゆるりふわりと風が流れるような日もあります。もちろん出前のメンツでも違う雰囲気になるのでしょう。

いろいろな空気を彼らとつくりあげること。
作品を創ることも同じなのでしょう。


事務局 ミキ

2012年4月19日木曜日

4/18 多夢多夢舎出前


















4/18に多夢多夢舎、「ダンスのじかん」。
4月から新しく入った方が大活躍。途中の即興演奏で、リズムにのったNさんが華麗な舞いを披露すると、それに触発された新人Iさんが立ち上がり、ダンス対決に。
今日は電話による中断が2回ほどあり、その間は無音のダンスが繰り広げられました。
写真であるのは、無声のこの指止まれからの発展した無声のダンスです。
後半では、6月にある「とっておきの音楽祭」に多夢多夢舎さんで出演するとのことで、その練習をかねた定番の曲を使ってのダンス。そこでもダンス対決に夢中なIさん。
高校卒業したての18歳です。若い!

ミキ

2012年4月18日水曜日

4/18 せんだい若者サポートステーション出前

せんだい若者サポートステーション(以下サポステ)の
「体も心もやわらかく ストレッチ&ダンス」の出前へ行ってきました。

ARC>Tからは、私矢野と、瀬川まーちさん、川熊美貴さん、
事務局高橋彩さんと伊藤み弥さんが参加。
今回はARC>Tの報告書作成の取材のため
フリーライターの横田泉さんも同行されました。

サポステからはスタッフ矢崎さんと、若者の参加者は4人。

参加者の一人Nさんは今までのすべての回出席で皆勤賞です。
この講座に参加するまではほとんど運動をしなかったのだけど、
参加してみて体を動かすことの楽しさがわかったということ。
初参加のお二人もダンス初めてとは思えないくらい、即興ダンスもできていてびっくり。

でも出来てる出来ていないよりも、
体を動かすことで心もほぐれ活動的になって欲しいという気持ちを送ります。

スタッフの願いで始まったこのプログラム、
参加者がストレッチ&ダンスしながら笑顔になってきて、
終わった頃にはとても爽快な表情になって帰っていくのが何よりうれしいのです。

でも12、1、2月は10数人だった参加人数が多少減っているのは
新年度採用で就職が決まったためなのでしょうか?
サポステは就活支援団体です。
特に「就職決まりました」の連絡義務はないそうですが
「便りが無いのは良い便り」であったらいいなあと思っています。
就職決まってもイベント参加OKだそうなので
もしこれを読んでいる若者達いましたら是非また参加して下さいね。

昨年この出前の話が持ち上がった頃、
ちょうど文化庁の「震災復興のための芸術家派遣事業」の募集時期と重なっていたので、
とてもタイミングよく派遣事業として最大回数の3回を継続して依頼をいただきました。
私も今までアウトリーチ活動はやったことがなかったのですが、
とてもやりたい分野だったのでありがたい依頼でした。

その3回の実施を終え
サポステスタッフからも参加者がとても活き活きしてきて
効果が見えてきているとお話しいただき、
新年度も月一の継続実施が決まりました。
ARC>Tから交通費の支給を受けられることも
(芸術家=大抵は貧乏なので)大変ありがたいことです。

今回はARC>Tメンバーが4人以上だったので
是非やりたいと思っていた、東西南北をやってみました。
東西南北とは私の周りのダンス仲間では共通言語になっているのですが
即興ダンスの手法の一つです。
初めはARC>Tメンバーが先導役でやり
一周したところでサポステ参加者に変わってみました。
やっぱりうまく出来ない人もいるのですが
いつもの自己紹介ポーズをアレンジしてもらうことでなんとか乗り切りました。

次回は好きな曲でチアダンスを皆で作ってみることも提案。
「四羽の白鳥」も練習開始!

いつもあまり期待しすぎないようにと思ってやっているんですが…
ちょっと忘年会が楽しみです☆

今回の反省
CDデッキがうまく作動せず?!
(以前にも実感していたことなのだけど)
分担できる仕事はできるかぎり分担するべし。
それは指導者の手抜きではなく、チームまとめ役としての責任。
見ればわかる作業も言葉にしてお願いする。
指導者ががっかりしてるWSほど受けててがっかりするWSはなし。



矢野文子

2012年4月15日日曜日

多夢多夢美術のじかんー見えていないこと

4月13日金曜
多夢多夢美術のじかんに行って来ました。13人のみなさんの参加。あるくとからは、私、千田みかさと事務局から高橋彩さんでした。

一人一人が思い思いに自由に描くようにしてからだいぶたつのですが、ほとんどの方が、画材を出すとあっという間に自分で選んで没頭するようになっていて、びっくりします。
そんな中で、じゅんさんはなかなか活動が始まらない方です。美術のじかんだけでなく、ダンスの時も座って見ていることが多いです。
じゅんさんとの美術は、いろいろ誘ってみることから始めていたのですが、ここ数回は「ペン差しアート」を提案していました。キャップを取ってペンを渡します。じゅんさんは、自分で穴を選んで差します。差している間にペンのインクが画用紙に拡がってランダムなドットが描けるのです。
この活動だとじゅんさんはすっとやりはじめるので、気に入ってくれたかなと思っています。
この日は、私はほとんど側にいないで、ときどき行ってペンを渡すだけでした。同じテーブルにいたダイキさんやユウジさんが和気あいあいとお喋りしながら絵を描き、じゅんさんも笑顔でした。
片付ける時間になって、みんなで画材をしまい始め、ふと見ると、じゅんさんは自分でペンのキャップをはめていました。バラバラな色の組み合わせで。それがまた、カラフルで綺麗!
このときまで、私はじゅんさんがキャップを閉めることができることに気づいていませんでした。バラバラな色も、偶然かもしれないけど、じゅんさんはこの方がいいと思ったのかもしれません。
いままで気づかない、見えていないことがたくさんある、人のことは、わかった気になってはいけないと改めて教えてもらいました。

すんぷちょ
千田みかさ

2012年4月14日土曜日

4/14 しおかぜ出前

今日は岩沼市にあるしおかぜ福祉会に出前に行ってきました。

着くなり、職員さんとすでに始まっている様子。さすがです。
今回初めての方もいて、イエイのあとは名前&ポーズを行いました。
恒例のダンス対決では、Aさんは「お姉ちゃんのほうがいいね」とゆうすけくんを一刀両断。
Mさんは自分が持ってきた「ジンギスカン」が楽しかったとご満悦。
休憩あけには、自然とダンスが始まっていたり、そこかしこで笑い声が上がる時間でした。

後半の自由ダンスでは、貴重なGさんの腹踊りも見ることができました。
笑い疲れて帰ってくる、そんな出前でした。

おのおのがやりたいようにその場にいられる、そんな場になっているといいなと思います。

事務局
ミキ

4/12 花いちもんめ出前

4/12に花いちもんめ(赤井)へ、野々下さんのプログラム「結婚披露宴」を出前してきました。

施設長は研修のため不在とのことで、役者以上に役者なUさんと新人Kさんで新郎新婦になっていただきました。
2回目の実施のため、プログラム自体もスムーズに進行。また、今回灯体も持ち込んで新郎新婦登場のシーンでピンのように使用し、華やかな演出効果が出ていました。

男性のみで進行するこのプログラムは、女性に好評なようです。
芸達者な職員Uさんは、毎回盛り上げてくれて、今回は新郎新婦の鏡割りでなんとお手洗いから戻ってきた利用者の方を新婦席に!木の蓋が吹っ飛ぶくらいのパワーでした。

このチームはそれぞれの公演も近く、次の出前はしばらく間が空いてしまいますが、また違うプログラムを持って行きたいと考えているようなので、こうご期待!


事務局
ミキ

2012年4月11日水曜日

多夢多夢ダンスのじかん新年度

4月11日

多夢多夢ダンスのじかんも新年度を迎えました。新入舎員お一人を加えて10人のみなさんに参加していただきました。
あるくとからは、私、千田みかさと上島奈津子さんの参加。

はじめに、7日に行った「あるくと100人会議」の報告を参加してくれた森さんからしてもらいました。
「あるくとのみなさんが来てくれて嬉しく思う。これからもよろしくお願いします」と発言したこと、
多夢多夢に来てくれたメンバーに会えて嬉しかったこと、
会場に写真の展示もしてあったのがよかったということ、
準備が大変だっただろうから手伝いたかった
等々、いつもは静かな彼がたくさん話してくれました。

彼の話を聞いて、改めて、彼らも仲間として役にたちたいと思っているのだな、と思いました。
障害があると、何かとお世話されたり、あるいは仲間に入れてもらえないことが多いのは事実でしょう。あらかじめ遠慮して劇場や映画館に行かないと言っている方も多いです。
100人会議で彼らも発言したことは意味が大きかったかもしれません。さらには、手伝ってもらったら、彼らももっと嬉しかったかも。

ダンスはいつものように和気あいあいと行いました。
今日のヒットは、無音での指先ダンス。

今年度もダンス楽しみましょう。よろしくお願いします。

千田みかさ

2012年4月3日火曜日

晴れの国岡山 笙司みつえ

すっかり遅くなってしまいましたが、
白鳥さんがさくさくアップしてくれていたので
岡山公演でのあれこれは結構伝わっていますよね。笑
さて、今回の岡山公演は私にとって初めてづくしの旅でした。
初めてなことはなんでもワクワクするもんです。
まず初めてのおつかいならぬ初めてのワークショップ。
正直私にできるコトなんてなんもないだろうと思っておりました。
でもって、参加された方が楽しかったって思ってくれるだろうか
ちゃんと進めることできるんだろうか
なぁんて考えていたのですが、
元々が楽天的なもんで、やったことない人間があれこれ考えてもしゃ〜ない。
余計なコトは考えず、参加者と一緒に楽しむくらいのキモチでいいかぁ。
と開き直るのに大して時間はかかりませんでした。笑
ワークショップでは、小さな演劇を作るということで、絵本を題材に
それぞれが意見を出してお芝居を作っていくということをしたのですが
ひとつ方向が決まったら、もうアイディアが出るわ出るわ
しかも、とても頓知が効いている。
そのまま使いたい台詞が溢れてくるんですよ。
話し合いの最中から笑いが止まりませんでした。
常々私は誰でも役者になりうると思っているんですね。
日常生活をしていて演技をしていないことって無いように思うのです。
人って何かを表現したいという欲求は大なり小なり持ってるもんだと思うし。
今回参加された方の中には演劇経験者もいましたが、
そうじゃない方ももちろんいました。
初めて出会った人たちが、あんなにきゅっとまとまれるって
素敵なコトだよなぁとちょっと感動もしました。
そして、人が集まると、うまいことハンドリングする人っていうのも
出てくるものなのですね。
それぞれの個性を垣間みることができたのも、とても良かったです。
みんなが生き生きと自分の役柄を演じて、楽しかったと言ってくれましたが
いやいや、私の方が楽しませてもらいましたっていう感じです。
さて、公演の方ですが
こちらも目一杯楽しませてもらいました。
スタッフでお手伝いしてくれた井上さん、ダンサーの香月さん、
鳴りものでお手伝いしてくれた神代さん、おいしいお料理を堪能させてくれた親方、
ケイタリングのスタッフ、挙げたらキリがないくらい本当に良い出逢いができたと思います。
みなさんキャラがとにかく魅力的。
そして、お客さんの温かさに包まれた公演だったと思います。
「お宅のカブオさんに折り入ってご相談がございまして」は参加型のお芝居。
参加型はもちろん、テイストも初めてのタイプの芝居だったので
これもまた楽しませてもらいました。
そして、想像していたよりすんなりみなさん参加してくれたんですよね。
観客として外から観たいなぁとつくづく思いました。
天神山文化プラザの雰囲気も良かったんですよ。
劇場の中ももちろんですが
喫煙スペースの隣はちょっとした公園になっていて、
土や石やみどりの良い匂いがしてました。
晴れの国岡山において、雨降りだった滞在期間中でしたが、
雨降りには雨降りの良い匂いがするので、一服しにいく度に癒されておりました。
過ぎてしまえばあっという間でしたが
何か小さな種を見つけられた気がします。
事務局の彩ちゃんも印象に残ったと言っていましたが、
「震災というとこれまでは津波の映像しか思い浮かばなかったけど、
これからは白鳥さんたちのことを思い出すことができる」
と言った天神山文化プラザの菅田さんの言葉が胸にしみました。
そんな風に私たちのことを思い出してくれる人が
岡山にはいるんだっていうことはワタシの宝物になりました。
岡山公演の話が来たトキ、二つ返事で「行きます!」と言いましたが
本当に行って良かったと思います。

OtoOpresents 笙司みつえ

2012年4月1日日曜日

3/31しおかぜ出前

岩沼市にあるしおかぜ福祉会に出前に行ってきました。
しおかぜは音楽が好きな方とダンスが好きな方が多く、「ダンスを楽しもう」も恒例となっています。
挨拶をするなり、「ぐーぐーぐーのぱーぱーぱー」がやりたいという方、「ひこうき」が聞きたいという方、はたまたダンス対決を望む方とそれぞれが楽しむ方法を見つけていて、こちらも嬉しくなります。
今回初参加の方がいらしたのですが、人間マラカスなどとても楽しまれたようで、満面の笑顔で「楽しい」と言ってくれたのが印象的でした。
自由ダンスでは、ダンス対決再び!前回2人での対決が、今回3人でのダンス対決に。踊りのバリエーションがどんどん多彩になっていくのを感じています。
また、しおかぜ利用者3名によるブレイクダンス!写真にうまく納められなかったのが残念ですが、みんなから歓声が上がった瞬間でした。

4月からも引き続きしおかぜ福祉会への出前は続きます。
個性が粒ぞろいの方々との交流は、日常ぽろぽろと取りこぼしているものが実はキラキラしたものだったと気づかされます。

事務局 ミキ