2012年3月30日金曜日

3/28 ダンスのじかん

2012年3月28日。

みかささん、仙台に立ち寄っていた橋本さん、事務局から彩さん、
そして多夢多夢初参加のわたくし、わかやなぎ。
春の陽射しで、でも風はすこし冷たくて。そんな中で4名で多夢多夢舎へお邪魔しました。

名前と自分のマークを合わせての自己紹介。
「いぇい」と目を合わせてのハイタッチ。メガネチームだけで、もう1周。

今回の多夢多夢舎には、なんとDJが登場!
マイクを手にCDラジカセを操り、楽器で音を鳴らし、縦横無尽の活躍。

自由ダンスでは、いたるところでダンス対決!
わたくしは、先日のわくわくダンスで教えてもらったセクシーダンスを披露させていただきました。

あっという間の1時間半。
「また来てね」「また来るね」と、しばしお別れのハグ。
言葉を発さなくても、ふっと手を取ってくれる方。自己紹介はシャイでできなくても、
音楽がかかると自然と 椅子から立ち上がり、楽しそうに踊る方。
「もう帰っちゃうの?さびしい~」と、声をかけてくれる方。みんなフレンドリー。
初参加の緊張は杞憂でした。 

新しい場所へ行くと、新しい刺激を受ける。
新しい人と会うと、それだけで刺激になる。
そんなことを感じた、ダンスのじかんでした。


俳優 わかやなぎ よしみ

2012年3月29日木曜日

岡山でのエピソードその2

その1はこちら→http://arct.jp/blog_action.html#/detail/3804903106623749590
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーエピソード4
打合せで岡山へ行った際に、あるダンサーさんに出会った。
打合せ後、一献と出向いた店で、偶然お会いしたのだ。
僕は出会って三分後には、お名前、ダンサーだ、ダンス教室の先生で、
振り付けもするくらいしか知らないのに、ある演目に出て踊って下さい、
振り付けして下さい!と話していた。
彼女はその時、びっくりしそれでも嬉しかったらしいが、
「私でいいんですか…?」と返したらしい。
結局彼女は、タイコ叩きの仲間も連れてワークショップにも参加。
メールで届いた台本。と簡単な説明。
短い段取り合わせ、音との合わせだけで本番を乗り切ってしまった!
まして、その演目には、会場に足を運んでくれた観客もその場で5、6名参加し、
セリフを言い、ドアを引っ張り、挙げ句、総勢10名を超えるひとたちが会場を
練り歩き踊ってしまうのだった。
もちろん最初からそうなることがわかっていたわけではない。
皆の響きあいでそうなったのだ!

チェホフの「結婚申し込み」を翻案した「お宅のカブオさんに折り入ってご相談がございまして…」
出演は笙司みつえ、原西忠佑(仙台シアターラボ)、瀬川まーち。
岡山から、香月さん神代さん+お客様
で、楽しいへんちくりんな演目に育ちました!
これは仙台未上演!
いつか仙台でもやりたいなあ…

件の店は「岡山じゃ軒」。
今回も二回ほど飲みに行った。
場所はなんとか覚えてたけど名前を忘れてた。
原西くんにこの名前忘れるんですか?と呆れられた(笑)
他にも「岡山っ子」でも打ち上げ。
仙台で言えば、なつかし屋な感じ。そしてあべひげな雰囲気でした。

ーエピソード5
現地スタッフに井上さんという女性に入ってもらった。
今回のオットプレゼンツのスタッフは、へもさん一人が多かった!?
へもさんは照明、音響、「さいごのじゅぎょう」の演出…。
一人何役もこなしていたのです。衝撃の告白です。
でも今までやって来た、それほど広くない会場ならまだしも、
岡山天神山文化プラザは、キャパシティ270!
一人では絶対無理と、打合せの段階で現地スタッフさんをお一人お願いしていたのです。
因みにへもさんは、一度で名前を覚えられ、手の大きいベース弾き。
最近では「の/ぼ」名義で活動。
笙司も、の/ぼプロジェクト一回目に出演。
というわけで、井上さんの話に戻ります。
彼女は連日、飲みの席にも欠かさず同行し、打合せ、交流と
非常に楽しく 過ごすことができました。
彼女の働きぶりに非常に助けられました。
毎回来て欲しいくらい…
いや、がんばって毎回スタッフを充実させねばなりません。
一人一役割。これが一番平和で安定しています。皆さんお分かりの通り。
今回、スタッフに恵まれ嬉しい限りです。

ーエピソード6
ロビーでは、石巻のこどもたちが書いた書が飾ってあった。
大きな筆で書いたらしく そこに置いてあった。
子どもたちが書いた字を持って写真に収まっている。
白黒。力強い字。波と書いた子もいた。
やたら紙いっぱい書いたのや、点々と飛び跳ねがある字。
紙を破りそこから笑顔を覗かせている子の写真もあった。
それぞれの個性。紙からはみ出すほどの勢い。エネルギー。
こういう芝居を作らねばと思った。

OtoO presents 白鳥英一

2012年3月28日水曜日

ピッコリせんだい前日祭_星の王子さま

3月31日(土)にせんだい演劇工房10-BOXで「こどもがつくるまち〜ピッコリせんだいMiyagino」が開催されます。
これはドイツの「ミニ・ミュンヘン」にならったイベントで、こどもたちがこどもための仮想の町をつくり、
そこで働き、暮らし、遊ぶというものです。

それに先立ち、28日(水)と29日(木)の2日間にわたって前日祭がおこなわれています。


きょうはおとな向けに「リーディングシアター≪星の王子さま≫」が上演されました。
これは2008年杜の都の演劇祭で初演された作品で、今回で4回目の再演になります。
仙台の俳優、原西忠佑の朗読と、
仙台の音楽家、小関佳宏によるオリジナル曲とギター演奏が融け合い、会場に満ちてゆきます。

「朗読劇って最初はわからなくて何だろうと思ったけど素敵でした。来て良かったです」
と、ピッコリせんだいのお母さま方にもご好評いただきました(^^) ありがとうございます!

いわゆる“お芝居”だけでなく、いろんなかたちの表現に触れて、発見をしていただけると
われわれもウレシイですし、励みになります。

明日は朝10時からこども向けの「おはようシアター」「タイ民話のハイブリッド紙芝居」が上演されます。
どうぞおたのしみに☆


演出者 伊藤みや


2012年3月27日火曜日

ウォーキングARC>TStreet06「黒澤世莉と歩くと・・・」最終日

2012年3月25日。能-BOXにて。演出家の黒澤世莉さん(時間堂)によるワークショップ最終日が行われました。

いろいろ鬼ごっこ。
何でもバスケット。
3日間、サッカーのパス練習のように行われた「ダイアログ」。
2日目に出された宿題「記憶の中の歩いてるエピソード」の再現。
などなど。
今回のウォーキングARC>Tは常に身体と心(感情)に注力して行われた。
「頭はロッカーにでも置いてきな!」という世莉さんの言葉が印象的でした。

最後は簡単なショーイングの時間。
他者が介入しながら、それぞれの「記憶の中の歩いてるエピソード」をリレーしていく。
やり取りから蘇るディテール、生まれる感情。関係性の重要さを改めて感じた。
今回のタイトル「黒澤世莉と歩くと・・・」から想起したエクササイズだと話してくれた世莉さん。
ARC>Tへの想いが伝わってきました。
まさに、世莉さんと歩くことによって見ることが出来た風景でした。


事務局 原西忠佑

2012年3月25日日曜日

ウォーキングARC>T Street06「黒澤世莉と歩くと・・・」2日目

2012年3月24日、能BOXにて
黒澤世莉さん
(時間堂)が行う
俳優向けのワークショップ2日目。
昨日からの連続プログラムで参加者は7名。
アシスタントとして時間堂のヒザイミズキさんが新たに加わる。

今日も鬼ごっこからスタートし
昨日とはまた違ったいろいろなルールで楽しむ。
宿題で出されていた
「10分間以上、1人で時計、携帯など持たず、散歩をする」
ということをベースに
それぞれが経験した身体や感覚を見合う。
昨日も行った絶対肯定、絶対否定会話を行う。
それと同じ感覚で
10分間散歩に他者が介入していく。
1つ1つのワークをしっかりと丁寧に行い
一瞬一瞬の感じた感覚・感情を言葉に出していく。
参加者が皮から破れ出てくるように
明らかに変わった瞬間に立ち会うことができて
そのパワーに圧倒される。
本日最終日。
いったいどのようなことが起こるのか。
楽しみで仕方がない。


事務局 千田優太

2012年3月24日土曜日

花いちもんめにほうねん座訪問

3月22日
東松島市にある老人福祉施設「花いちもんめ」に、民族歌舞団「ほうねん座」さんが舞台を届けてきました。
去年の9月に大曲花いちもんめを訪問したほうねん座さんから「3月ならまた訪問できます!」と言っていただき、今回は赤井にある花いちもんめで舞台を行うことになったのです。
メインの座員6名のみなさんによるお祭り舞台で、八戸のえんぶりから始まり、「長持唄」あり、虎舞あり、太鼓あり、ソーラン節の体験ありの楽しい舞台でした。
太鼓では、みなさんが「ソレ!ソレ!」と手を上げて一緒に盛り上げ、相撲取りでコミカルな動きに笑い、会場が一体に。
「長持唄」では、「この歌でおれ、結婚式入場したんですよ」としみじみ思い出をかみしめている職員さん。利用者さんの中には、一緒に歌っていらっしゃる方も見られました。みんなで家族を思ったひとときだったかもしれません。
ソーラン節はみんなで太鼓、踊りを体験しました。ばちを持ってたたく方、踊りの中のあせをぬぐう動きを「きらっと!」という座員さんの指導通りにされる方、みなさんが張り切って、生き生きされていました。
獅子舞では、獅子がみなさんの中に入って頭を噛み、みなさんのご長寿を祈願しました。
私個人の感想ですが、「公演」と言って良いすばらしい舞台だったと思いました。
出前というと軽く考えられがちですが、劇場ではないところでの「公演」をしているんだなあ、と。
私も出前活動をしていますが、精進しなければと襟を正す思いでした。
今回の訪問は、ほうねん座さんのお申し出から実現しました。花いちもんめさんも待ち望んでいたものでした。
利用者さんが興奮気味に「とってもよかった!!」とおっしゃっていたのが、出前担当としてもうれしかったです。

千田みかさ

ウォーキングARC>T Street06 「黒澤世莉と歩くと・・・」初日

2012年3月23日、能BOXにて
東京で演出家として活躍されている黒澤世莉さん
(時間堂)
俳優向けのワークショップを行った。
23〜25日の3日間連続プログラムを受講する人と
この日限りの参加の方と合同で11名の参加だった。
アシスタントとして時間堂の俳優さんである菅野貴夫さん、直江里美さんが
また、ナビゲーターとしてARC>Tから原西忠佑が参加している。

いろいろなルールの鬼ごっこで身体と心をほぐし
2人組で行う目隠しリモコンや必ずイエスやノーで返す会話など
シンプルだけど奥が深いワークをみっちり行った。
何よりも1つ1つのワークの度に
頭で考えず、今感じていることを言葉にするということを
何度も行っていたのが印象的だった。
感覚や感情を身体や言葉に直結させることは難しいが
そこから出てくるものは実に魅力的だ。
残り2日間。
どんなことが行われ、どんなものがにじみ出てくるのか
楽しみである。


事務局 千田優太

2012年3月22日木曜日

歌って踊る花いちもんめ〜大曲編〜

今日は大曲にある花いちもんめにて、「歌って踊る花いちもんめ」の出前を行ってきました。

が、なんと行く途中で三陸道が事故のため渋滞&通行止め!下に降りた後も渋滞は続く…。
結局着くまでに3時間ぐらいかかってしまいました。
しかし、もうお二人が時間に間に合わず、肝心のピアノ生演奏と唄はお茶の時間に繰り越されたのでした。

その間、始めに到着した渋谷さんと上島さんが頑張ってプログラムを進めてくれていました。
そして、なんといっても協力いただいた職員さんたちといったら!!…素晴らしすぎる登場に、大爆笑でした。
ここはいったい何処なんだろうと考えることしばし。
いやいや、力強いお手伝いに大いに助けられました。感謝感謝です。

ピアノの演奏と唄を聴きながらのお茶の時間は、贅沢な空間になっていました。


次の機会には、ちゃんと揃った出前をお届けします!


事務局 ミキ

岡山でのエピソードその1

岡山での招聘公演が終わり、
今回の公演の劇作・演出・出演をされた白鳥さんより、
今回の公演に関しての様々なエピソードを綴ったメールをいただいています。
エピソードは時系列順ではないのですが、
白鳥さんの中に湧き出た文章の順番そのままで
掲載させていただきたいと思います。


事務局 高橋彩


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーエピソード1
 ワークショップの参加者が本番も観てくれ、こう言っていました。
 参加したことで、得したかもしれません。
 演目を深くただ観るよりもっともっと楽しめたって。
 参加型の演目が2つもあり。岡山弁、仙台弁も入り混じり、ダンスも音楽も、と混ざり合い響きあい、楽しんでいただけたようです。

ーエピソード2
 岡山でのトークセッションで、「吸わせるより吐かせた方が良い」という言い方に出会った。
 アルクトや出前、ワークショップの説明を鈴木(事務局長)がして、自分も、子どもたちとのワークで感じたことなどを話した。
 学校では押しつける(教える)、吸わせることの方が多いのではないか、吐かせた方がいいのではないかと…。
 元教師の彼の口から話されると ふ〜むとうなってしまった。

ーエピソード3
 一人芝居「さいごのじゅぎょう」の最後の辺り、
 客席の真ん中にいらっしゃる女性の表情が変化するのに気付いた。
 彼女は、トークセッションで感想を求められた時に、「さいごのじゅぎょう」では寝てしまったんだと話してくれた。
 台本の頭と最後の辺りに同じセリフが出てくる。頭のそのセリフを聞き、起きた時にはまた、同じセリフだったようだ。不思議な感じがしたらしい。
 僕は、貴重な体験をされましたねと返した。
 子どもたちの名前を呼び、通知表を渡すシーン。そしてラストのセリフ。

「最後に先生は爺くさいことを言います。会うは別れの始め…」

 彼女は嬉しそうな泣いているような そんな面もちだった。とにかく感情が湧いて来てぱあーっと広がっていくように見えた。


 トークセッションの最初に説明があり、石巻の写真がモニタに映った。彼女は石巻出身だったようだ。
 彼女は僕らに、「来てくれてありがとう」と言った。
 その一言に救われたような気がした。


0to0 presents 白鳥英一

わくわく☆ダンス5回目

3月18日、千田みかささんのワークショップ「わくわく☆ダンス」にいってきました。
ARC>Tからは、みかささん、ミキさん、奈津子さん、斎藤さん、若柳さん、わたくし矢野が参加。
ARC>Tメンバーを含め、総勢40人の大ワークショップとなりました。

宮城県障害者福祉センター主催のこの事業は今回で5回目、今年度最後のワークショップです。

私は初参加でお手伝いというよりは一参加者の気持ちで臨みました。

発語が難しい参加者さんもとても大きな声で発表していたり、ダンスが得意なMさんはロック調ダンスを披露、

バレエが得意なKさんも一つ一つのステップを説明しながら踊る姿にはこちらも圧倒させられました。
障碍者さんに付き添いでいらっしゃったヘルパーさん、ボランティア活動をされている方々も一緒に同じテンションで汗をかきかき踊ります。

障碍者さんにとっては、普段の活動とまた違った場所で違うメンバーに会えるこの会をとても楽しみにしている様子がいきいきとうかがえました。

新年度は5月からまた再開されるそうです。


バレエダンサー 矢野文子

2012年3月21日水曜日

DPK結婚披露宴実施

DPKとは出前プログラム研究会のことです。

今日は花いちもんめ(赤井)にて、寸劇WS「結婚披露宴」の出前を実施してきました。
初の男性のみの出前。更に新郎新婦をCさんとUさんにお願いし、素敵な登場をしてもらいました。
立ち姿の凛々しい新郎と、スラリとしたキレイな新婦さん(ホント、女形のような綺麗さでした)。
お色直しには、利用者さんからメイク直しをしてもらい、お礼にキスを送る新郎新婦でした。

女性にとって結婚式はやはり大きなイベントなのでしょうね。

今となってはなくなったしきたりの話もうかがうことができました。

最後のあこがれのハワイ航路の流れる中、ある女性がすばらしいダンスを披露してくれました。
野々下さんとともに踊る姿はとてもイキイキとして見えました。

次回は来月。ブラッシュアップしたプログラムをお届けしてきます。


事務局 ミキ

2012年3月19日月曜日

歌って踊るかむりの里

今日は岩切にある特別養護老人ホーム「かむりの里」に行ってきました。
「歌って踊るかむりの里」の出前です。
出前研究プログラムで作られた作品をアレンジしたもので、22日には大曲でも出前に行きます。

かむりの里では、職員さんもとても温かく盛り上げて下さり、やっている当人たちも楽しんできました。
30名ほどの利用者さんのお名前を始めにお伺いしたのですが、なんと100歳を越える方が3名も…!皆さんお若い!

軽い体操を行った後に、相澤さんのピアノによるイントロクイズ。みなさんすぐに当てて口ずさみます。
「青い山脈」「リンゴの唄」「ふるさと」と全員で歌いました。歌の持つ魅力は大きいなといつも感じます。
あっという間の60分でした。


「外からの刺激」の意味と重さをしっかりと考える時なのかもしれません。


事務局 ミキ

帰り道

岡山からの帰り道。のんびり行こう。長い道のり。
公演無事終了しています。詳しくは帰りついてから。

OtoO presents 白鳥英一

岩沼市しおかぜ福祉会「ダンスを楽しもう」

3月17日(土)
岩沼市にある障がい者支援施設「しおかぜ福祉会」に行ってきました。
行ってきた人:千田みかさ、斎藤裕亮さん(もきちくん)
しおかぜの参加者:19名

私が行う「ダンスを楽しもう」は久しぶり。去年の11月以来だったでしょうか。
久しぶりなのに、Kさんが私の顔を見てにっこり笑って近寄って来てくれました。
覚えていてくれたようで嬉しかった!

挨拶はいつもの「イエイ」で始めました。
スムーズに手を出すようなので、身体のいろいろな部位を差し出す応用編も行いました。さまざまな答え方でおもしろい。

ぐーぐーぱーぱー。ちょっとしたゲームでウォーミングアップ。
覚えていてくれてリクエストあり、予定外だけどやりました。

ストレッチ。あるくと体操をしました。
思ったよりみんな動きがいい!あるくと体操、好評で三回繰り返しました。

お手玉を使っていろいろな動き。実験。いろいろ試しました。
私がいちばんおもしろかったのは、頭にお手玉を乗せて挨拶するというもの。
頭を下げるとぼとっとお手玉が落ちて、何ともいえない気持ちになるのです。
これがおもしろくて、繰り返しやったのですが、ゲラゲラ笑ってやっていたのは、私とあと2人の利用者さん。
3人はすごく盛り上がって楽しんだのですが、もきちくんやほかの方は「きょとん」やら「えっと・・」という反応。
私としてはもう少しやりたかったのですが、あきらめました。

休憩15分。

もきちくんの「猛獣狩りに行こうよ」。前回やって、盛り上がったとのこと。
もきちくん、お手玉の時のやる人もいるがやらない人もいるというバラバラな雰囲気に「やらない方がいいいいじゃないか」と弱気を見せました。
私は、全員で盛り上がらないのもいいと思うし、見た目だけではわからないと思っているので、やってみることを勧める。
やってみれば、歌を覚えている人もいて歌と振りは多くの人が楽しめたと思います。
ネコ、タヌキ、ゾウのグループ分けやルールはわからないと思われる人が多かったので、フルーツバスケットの鬼決めにはこだわらず、やりたい人が中に立って鬼の役になることを提案してやってみました。

音楽をかけて自由ダンス。
スカーフで踊ることをやりかけたのですが、人と踊ることが興味あるようで、スカーフには乗って来なかった。それもよし!です。
もきちくんとAさんがダンスバトルで夢中になって踊って、見ている人も喜んでいました。
夢中になっている人を見ると、こちらも夢中になって見るのです。

マエクと飛行機。みんなで踊りました。これはみんなで踊る楽しさ!

一言感想を全員が言う。クールダウンの意味で、最近私は大事にしています。
感想で、「猛獣狩りが楽しかった」という人がいました。
あまり乗って来なかったと思われる人だったので、見た目の表情で思い込まない方がいいということがわかりました。
深呼吸して終了。

もきちくんから、「自分がこうあってほしいという反応でない時にガッカリしたり弱気になったりした。みかささんが刺激を投げ込んで、あとは見守るスタンスでいるのは、発見だった」という感想をもらいました。
私も、もきちくんから、しおかぜのみなさんから学ぶものが多いのです。
このブログも長いけど発見したことを書いてみました。

3月31日にまたしおかぜさんにおじゃまします。しおかぜのみなさんにとって、施設の外から来てくれる人がいることがとても嬉しいようです。
私もやりとりや動きの発見が多くて、そのまま作品の稽古みたいだなあと楽しんでいます。
また、何人かでおじゃましたいと思います。メンバー募集中!よろしくお願いします。

千田みかさ


2012年3月17日土曜日

小さな演劇を作ろうin岡山



アルクト招聘公演第二弾、ということで、岡山に来ております。
県庁所在地における降水量1㎜未満の日数が最多であることから、
「晴れの国岡山」を県の標語としている岡山。
ですが、昨日の夜は気持ちいいくらいの大雨に迎えられました。

昨日16日(金)は、地元の方とのWSということで、
そんな大雨の中10名の方に参加していただきました。
WSのタイトルは「小さな演劇を作ろう」。
絵本を元に、短時間で演劇を作り上げるという内容です。
普段は児童館などで子ども向けに行っているWSですが、
今回は参加者の年齢も様々。
一体どんな作品に仕上がるのか…

白鳥さんのリードの元、簡単な体ほぐしをしてから、
2チームに分かれて絵本を選びます。
今回は「大きなカブ」と「ブレーメンの音楽隊」が選ばれました。
各チームのリーダーが絵本の朗読をし、内容を把握してから稽古スタート。
絵本はもう見ずに、1時間程度で作品を作って行きます。

最初は戸惑いや遠慮もあり、「どうしよう」「どうしよっか」
というぎこちない雰囲気の中で稽古がスタートしましたが、
一つアイディアが出ると次から次へといろいろなアイディアが飛び出しました。

一つの班は「ブレーメンの音楽隊」と、岡山に縁のある「桃太郎」を合体させ、
年老いた桃太郎たちが年金を横領した犯人を退治する、
「ブレーメンの音楽隊岡山バージョン」
という社会問題も取り扱った(!)作品となりました。
(写真1枚目)

もう一つの班は「大きなカブ」のカブが、
本当は抜かれたくないと思っているかも、というところから、
人が増えるのにつれてカブたちも自分たちを引っ張り合うという
「みんなカブ」という作品を経て、
畑に植えられた野菜達がおじいさんに次々と抜かれて、
最後にはカレー鍋になる「カレー寄せ鍋」という作品を作りました。
(写真2枚目。野菜のポーズ)

どちらの班も短時間で作ったとは思えないほど面白く、
何より皆さんが舞台上で生き生きとした表情をしていたのが印象的でした。
皆さんの表現力に仙台からのメンバーも刺激を受けたようです。

最後に今回の招聘公演の演目の一つ「笑うべ」をお試し上演し、
WSの参加者の中からお二人に、女子高生役を演じていただきました。
本番はお客様の中から女子高生役を募り、演じていただきます。
こちらも楽しみです。

WSを通して改めて思ったことは、
「演技」というのは「別な人格を身にまとう」という風に思われがちですが、
そういう技術を持っていなくとも、そのままのその人で舞台上に立つ。
それだけで十分魅力があり、ドラマチックなのだなということです。
それだけに、僅かな時間でもぐっとその人の人格に近づくことができる、
ような気がする。
演劇って、そんな不思議な力があるのだなと感じました。

今日から本公演、初日を迎えます。

事務局 高橋彩

2012年3月15日木曜日

3/8シニア劇団まんざら×砂連尾理WS

2012年3月8日、せんだい演劇工房10-BOXにて
シニア劇団まんざらの自主稽古にて、砂連尾理ワークショップが行われた。
このワークショップにも、アルクトメンバー有志数名を招待していただいた。
まんざらの皆さんは実年齢を感じさせないほどパワフルで
とても活気に満ちたワークショップになった。
私も個人的に参加させて頂いたが
とても存在感のある身体と
想像以上の動きの数々に
ぜひ、一緒にダンス作品を作りたいと思わされた。
あっという間の2時間で
まんざらの皆さんも「また、来月お願いします(笑)」と
これからの継続を希望されていた。
また、一緒に踊りたい。


千田優太

3/15清水沢保育所

2012年3月15日、塩釜市清水沢保育所にて
おはようシアターの皆さんが出前を行った。
今回は地域の敬老会(清寿会)の皆さんを招待し感謝の会があり
その中のプログラムとしておはようシアターを行った。
通常のプログラムの中に子ども達から
おじいちゃんおばあちゃんへの感謝の言葉を入れ
その会に合わせたカスタマイズをしていて
とても良いプログラムとなっていた。
塩釜市の保育所では、保育士が現状に足りておらず
知人で保育士がいたら是非声を掛けて欲しいとのことだった。
未来を担う子ども達を育てる環境が整わないことは
これから長期的に復興を行う上で
ボディブローのように後々に響く恐れを感じた。
少しでも力になれるよう継続的に関わっていきたい。


千田優太

3/14青山保育所

2012年3月14日、青山保育所にて
長保めいみ、髙橋彩による紙芝居や詩の朗読と
齋藤裕亮、斎木良太による音遊びや歌遊びが行われた。
保育所に通う0~5歳の全幼児90名が
観るだけでは無く、体を使って楽しんでいた。
今回の出前は、文化庁派遣事業にて八木山児童館で実施されたプログラムを見た
八木山子育て支援クラブメイメイさんから改めて出前依頼を頂き
実施したプログラムを見た青山保育所の方からの依頼の出前であった。
こういう形で、いろいろな施設とつながっていき
よりたくさんの子ども達と触れあう機会が増えていることは
とても素晴らしいことだと私は思う。
実施後、施設の方とお話をし、
今回限りでは無く、今後も継続したつながりが大事であることを
お互いに確認しあった。
保育所の職員さんの子ども達との接し方には
アーティストが勉強になる場面がたくさんある。
プログラムを持って行くだけではなく
施設が求めている、あるいは困っていることのお手伝いをすることで
その活動の中からアーティストが学ぶこともたくさんあるだろうと思った。
どのような依頼に対しても積極的に足を運び
お互いが高め合っていける関係を作って行きたい。


千田優太