2011年10月31日月曜日

10/30大曲花いちもんめ出前

花いちもんめ大曲に行ってきました。
日曜ということもあって、いつもよりやや少ない人数でこじんまりな感じでした。

まずは手や肩の準備をしてからタオル人形作り。おしぼりを使用して、ウサギを作りました。
やはり自分で作ったウサギが一番。
「おれのが一番だ」「めんこいねえ」と口々に言い、ずっと触っている姿。

ウサギに関連して、ピーターラビットのお話をしました。目を閉じて聞きいっていました。

歌好きの方が多く、リズムに乗って体を動かしたり、口ずさむ姿が印象的でした。

今度隣に新しい建物ができるそうです。今は土台を建設中で、早く完成して入れるといいなと感じた帰り道でした。


タムラミキ

10/29しおかぜ出前

10/29(土)に久しぶりに(一ヶ月ぶり?)しおかぜにダンスの出前に行ってきました。
楽しみにしていたようで、以前やった事もばっちり覚えているしおかぜメンバーでした。
何より楽しみだったのが「選んで選んでミュージック」選ぶ前から、「コガネムシロック」(ロック調の♪こがねむしは金持ちだ)がいいとの声も上がっていました。

なんと、しおかぜメンバーの一人が次の日誕生日とのことで、その方が大好きなユンボのCDをみかささんよりプレゼント!
とても喜んでいました。
出前以外でもユンボの曲が施設に流れますね。楽しみです。


タムラミキ

ミラノつれづれ_4 トモダチ




きょうからイタリアは冬時間です。

ちょっと勇気を出して、郊外のオルタナティヴな劇場へ行ってみました。

日曜日はほとんどの店が閉まり、まちは閑散としています。

客層はなぜか熟年世代が多かったようです。

芝居は3人の女子によるダークな青春ものでした。
装置はぶらんことタイヤだけなのですが、モノの「見立て」と身体のありようで、いろんな場面になります。
言葉はさっぱりわかりませんが、不思議と見飽きないものです。

思春期の友だちは成長し、さてどうなったのでしょう。


帰り道、とある店のショウウィンドウでこんなものを見かけました。
震災支援のためこのTシャツの売り上げは日本赤十字に寄付されます、とのこと。
まちの人は日本の地震のことをほとんど憶えてはいないでしょう。
けれど、トモダチ作戦はひっそりと続いています。


伊藤みや

2011年10月29日土曜日

上野なう

10月28日。
秋葉原での「臨床するアート2011」の帰り道。
上野駅中央改札。
悲しいかな、最近、東京ではあまり目にしなくなったフレーズを発見。

たくさんの福を集められそうな「熊手」です。

もうすぐ霜月。酉の市。


大沢佐智子

臨床するアート2011 東京セッション

10月28日。
アーツ千代田3331 エイブルアート・スタジオ(http://www.3331.jp/floor/b111.html
『臨床するアート2011 東京セッション』を聴きにいきました。


3月11日以降、社会が大きく変わろうとしている今、人々が生に向き合う現場で、どのようなことがおきているのか。
そこで、アートはどのようなものとしてあるのか。
10月13日〜12月15日の間、計6回。
毎回違う6人のゲストの方々と、それらを考える対話の時間です。
http://popo.or.jp/info/2011/12/2011-3.html
http://www.3331.jp/schedule/001237.html


第2回【東北からはじめるーARC>Tという取り組み】
今日のゲストはARC>T事務局長・鈴木拓さん。
視聴参加者20名程度。
小規模ではありましたが、とても密度の濃い対話の時間でした。

震災直後の話。
ARC>T設立当初から今日の活動にいたる経緯。
仙台市内の劇場、舞台関係者の被災状況と今。
避難所のこと、そこに避難していた方々の声。
杜劇祭のこと。
演劇と社会、アートと社会。
仙台という土地でこれから生きていくということetc…。

鈴木さんが、幼少期から現在にいたるまでの、自身の時間軸における経験・心情を交えて、いろいろ話して下さいました。


東北の被災状況と合わせ、
"鈴木拓"という、アートの力を信じて生きる1人の人間の生き様が、浮彫りに。

その話に「新たな時代の変わり目」「アートの可能性」を感じ、涙する参加者あり。


人が人に共鳴し、次なるアクションへと繋がる。
人と人との対話、全てはここから。
演劇という行為にも重なるこの対話、大切にしたい。


そんなことを感じる、充実した時間でした。


大沢佐智子

2011年10月26日水曜日

ミラノつれづれ_3 雨の夜


昨夜から雨が降り続き、吐く息が白く見えるほど冷えてきました。
劇場の入口は傘があふれかえっています…あふれすぎですね。

さて、エルフォ劇場にある3つのハコのうちのいちばん小さなスタジオでは、今月、プーリア州の劇団を招聘して特集を組んでいます。
例えるなら、座・高円寺で四国演劇特集を組む、みたいなものでしょうか。
(おそらくちがうな)。

先週はその皮切りとなる「真夏の夜の夢」を観ましたが、ドタバタが必死すぎてイタかった。がっかり。
 
**

今夜はプーリア特集の第2弾、Fibre Paralleleによる「have i none」初日です。

ところで、20時開演とあるときは、20時に開場して客が落ち着き次第開演するのがここの流儀らしいです。
だから客入れ時間は7分程度ですかね。みんなわらわらと席に着きます。

言葉がさっぱり分からなくて残念ですが、これがおもしろかったんす!

床に白いガムテープで2×2.5メートルぐらいのエリアを区切り、
そこにミニチュアの椅子やテーブルを置いて3人の役者がみっちみちになって芝居をする。
照明は電気ストーブだったり、枠の外では役者が着替えたり効果音を出したり。

その「演技との距離感」が、役者の若さと、少しダークな内容と相まって、あーコンテンポラリーだなあと感じました。

雨のせいか、お客さんは80人程度でしたが、たいへん好意的な拍手を送っていました。
カーテンコールではブラボーの声がかかりました(ま、イタリアのお客さんはすぐ言いますけども)私もそう思いました。
約1時間、3ピースバンドのライヴみたいな勢いある舞台でした。
こんな若者たちと東北の舞台人が交流する術はないものか…などと思ったりもして。
http://youtu.be/Zm2awsXG5zY


演出者 伊藤みや


2011年10月25日火曜日

「実りの秋」仙台(その3)

榴ヶ岡公園。
れきみん秋祭り2011。
『雄勝法印神楽』『早池峰岳神楽』を観ました。
http://flat.kahoku.co.jp/u/10-BOXengeki/Kkhev3fIsjonAa9B1Jlg
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111023t15013.htm
アクロバティック、且つ、繊細な"舞"に大興奮。
太鼓と笛と鈴とチャッパ(小シンバル)で刻まれるリズム。
日本の伝統色が鮮やかな装束。
表情豊かな面。
ユニークな被り物。
凛とした神楽舞台。
客席最前列で、その力強さと美しさに終始見入ってしまいました。

"地を踏む"動きが、大地の神様への語りかけのように見えました。
「もうすぐ春ですよ。早くおいで下さい」「豊かな実りをありがとうございました」と。
"舞"の中には、そのとき舞う方の思いも織り込まれるのだろうな、などと思ってみたり。
今年の"舞"は、大地に対してどんな語りかけをしたのだろう。
深い深い時間の層の中に、しっかりと息づく心の在りどころを感じました。

大沢佐智子

「実りの秋」仙台(その2)

サンモール一番町商店街。
せんだいマチナカアート。
『あなたと歩いたサンモール、あなたを探しにサンモール』を観ました。
http://mcnk.exblog.jp/
http://www.sendaicf.jp/contents01.html

あるくとメンバーの渋谷裕子さん、千田優太さん、他3名のダンサーの方による
マカフシギなダンスパフォーマンスでした(笑)。

真っすぐにのびたアーケード空間を、
気持ち良さそうに動き回っていたオレンジ体操着のダンサーの方々。

最初はダンサーの皆さんをいぶかし気に見ていたオジサマも、
最後にはニッコリ笑顔で拍手をされてました。

ちょっと妙な表現ですが、
「自分の分身の小人たちが、等身大に大きくなり、街中でいたずらを始めた」
そんな"親近感"のある、とてもとても楽しいパフォーマンスでした。


大沢佐智子

「実りの秋」仙台(その1)

10月22日。
あるくとの活動ついでに仙台の秋を満喫。

『いわて発 きららアートコレクションwithせんだい』を観ました。
http://art.da-te.jp/e449898.html
http://ameblo.jp/werwerwerwer/entry-11055773093.html

圧巻。
素晴らしかった。

紙に粘土に布にストレートに伝わっている作者の衝動。
ビンビン感じてしまいました。
会場を走り回りたくなるくらい、"すごいすごい"の気持ちが高ぶってしまいました。

何の迷いもなく、ある点に向かう集中力。
そこに向かわせる内なる衝動。

人ってすごい力を持っているのだ。


大沢佐智子

「ダンスのじかん」初参加!!

10月21日。
多夢多夢舎「ダンスのじかん」に初めて参加しました。

楽しかったです!!

「3人でイェーイ!」「無言でイェーイ!」「ぐーぐーぱー」「すきな人とイス交換」etc…。
円陣に組まれたイスに、お互いの顔がみえるように座り、
隣の人、向いの人、そこに集ったみんなと触れ合うゲームが満載。

ゲームで楽しんだ後は、普段の作業場がいっきにダンスホールへ。
皆さん、踊るおどる!
流れてきた音楽に合わせて、思い思いに体を動かされてました。


性別だとか年齢だとか、
「あなたは誰?」ということまでを飛越えて、人と楽しくスキンシップが取れる。
この、とてもオープンな場力は何なのでしょう。


当日は千田みかささんの他、
あるくとメンバーの上島さん、白鳥さん、千田優太さんも参加。

私、ダンスできるのか……。
初対面のあるくとメンバーの皆さん(上島さん、白鳥さん)とご一緒……。
などと、いらぬ緊張をしていた私も、最後には気持ちよく踊っていました。

「美術のじかん」とはまたひと味違う、
多夢多夢の皆さんの表情・表現に触れたことも、大きな収穫となりました。


大沢佐智子

名取市箱塚仮設住宅で

10月24日
20世紀アーカイブ仙台さんが行っている回想法レクリエーションプログラムのお手伝いに行って来ました。今日は、名取市箱塚の仮設住宅におじゃましました。
あるくとからは長保めいみさんと私。花いちもんめさんで回想法プログラムを何度か経験しています。
でも、応急仮設住宅で活動するのはこれまで難しかったので、少々緊張して伺いました。
会場の集会所では、すでに映画の無料上映会が行われていました。作品は寅さん。笑い声が起こります。
なごやかな雰囲気のままに回想法プログラム「昔を語る会」が始まりました。
20世紀アーカイブの坂本さんが、柳行李を出して見せると、すぐに「昔はこれ持ってお嫁入りしたのよ」と声がかかりました。みなさん、あっという間に昔を思い出し、語り始めました。
行李から出てくる昔の道具ひとつひとつに歓声が上がり、手にとっては話が弾みます。
昔の映像を見ても「ああ、ネドリ(苗取り)だ」「この人田植えうまい」などと盛り上がりました。
回想法プログラムは、参加者が主体となってお話するのが特徴です。やってもらうのではない、参加者が自分達に誇りを感じられるプログラムだと思いました。

参加されたのは約40名の方。閖上からの方が多いようです。
集会所のカレンダーには毎日のように行事の予定が書かれていました。多くの支援団体が定期的に関わっているようです。

「またやってね」と帰って行かれるみなさんをお見送りしながら、私達の支援の仕方、寄り添い方を考えていました。
今回は急な日程だったので、出前部のみなさんにお知らせしただけになってしまいました。次回もまた一緒に、と言っていただいたので、広くお知らせしたいと思っています。

千田みかさ

2011年10月22日土曜日

塩竈 浦戸第二小学校・浦戸中学校 合同文化祭


毎年行われている、浦戸諸島・浦戸第二小学校と浦戸中学校の合同文化祭に行ってきました。
浦戸は未だ津波の被害が色濃く残っています。
そんな状況の中、小中合同の演劇自主公演「エール」は行われました。
車いすの少女と島の人々との交流を通して、人を思いやること、励ますことの意味を問う内容でした。
島に生きる彼ら彼女らから、自分自身、そして世界中の人々へのエールでした。
島の特産である"牡蠣"もテーマにしており、先生が書き下ろした戯曲の力を感じます。

小中合同の演劇公演









教室の黒板に描かれた歓迎のメッセージ
 


校内には至る所に展示物が
定期的に通って指導されてた熊谷盛さん





せんだい演劇工房10-BOXと、劇団麦の熊谷盛さんが毎年、演技指導や技術協力しています。
一緒にお手伝いさせてもらえることは、自分の今の心境を確認する良い機会でした。
島民100人にも満たないこの土地で、生き続けることの意味を再度思い知らされました。
この活動がこれからも続くことを願います。

事務局 鈴木拓

2011年10月21日金曜日

10/14 多夢多夢舎中山工房「ダンスのじかん」

この日は、いつもの「イエーイ」や「Maek」の他に、
私は初めて体験する「くすぐりっこ」がありました!

選ばれし2人が土俵に上がり、
どちらかが笑うまでくすぐり合う、というバトルです。
私も指名されステージに上がりましたが、
相手の方がどこをくずぐってもノーリアクション!
つ…強い…
結局そのノーリクションっぷりが面白くて笑ってしまい、
私の負けでした。くやしいなぁ!

くすぐりっこをして思ったのは、触れ合いでしか得られない感覚です。
頭をこすりつけたり、手と手を合わせたり、抱きしめてみたり。
触れるということは、言葉を交わす以上にその人のことを共有できる気がします。
最後の「飛行機」でも、前よりいっぱい体をぶつけあって、手を握って、
相手の体温や、息づかいを感じてきました。

美術で脳を、ダンスで心を。
多夢多夢への出前は、私自身の頭と心をぴかぴかにしてくれるような気がします。

あるくと事務局 高橋彩

10/5 多夢多夢舎中山工房「美術のじかん」

「似顔絵を描いたら、いいじゃなーい!」

この日の美術の時間はそんな出だしでスタートしました。
画用紙に、向かいに座った人でも、隣に座った人でも、
誰でもいいので似顔絵を描こう!というものです。
その場にいる人だけでなく、その日別のお仕事で来られなかった
みかささんの似顔絵を描く人も!(みかささん人気者です!)

私も似顔絵を描いたのですが、あまりに写実的すぎた(←え?)のか
「もっと格好良く描いてほしい!」
というダメ出しをもらってしまいました。とほほ…
再チャレンジして、ちょっと少女漫画チックに描いたところ、
ご満足いただけたようです。よかったー!

私の似顔絵も描いていただいて、
また少し多夢多夢のみなさんと仲良くなれた一日でした^^

あるくと事務局 高橋彩

2011年10月20日木曜日

ミラノつれづれ_2 ピッコロさん

   

 













 


本日、エルフォ=プッチーニ劇場ではいよいよ「冬物語」の初日です。

私は20時入りでよい(だって開演は21時…)とのことなので、日中はまちを探検しました。

ドゥオモとスフォルツェスコ城とのあいだに、ミラノのピッコロ劇場があります。
先月は兵庫県のピッコロシアターに行ってたなあ、なんて思いながら訪れました。

門をくぐると中庭があります。
その回廊の各辺は、入口、書店、レストラン、イベントスペースになっています。

ちょうどなにかの仕込み中らしく、舞台上手の搬入口から内部をちら見できました。
たたき場のドアも開いていたので、これまたちら見。

今週はサンクトペテルブルグの劇団を招聘した特集をやっています。
「三人姉妹」とか。


エルフォ=プッチーニ劇場もそうですが、市民が集まる「広場」として劇場は機能しています。
うらやましい、と言うのは簡単。
だから、こんな場を仙台にもつくろうではないですか。みなさん。


伊藤みや

2011年10月18日火曜日

ミラノつれづれ_1

何の因果か、いまミラノのエルフォ=プッチーニ劇場へ修業に来ています。
聴講生としてしばらくお世話になります。

古い大劇場を改修して、近代的で使いやすいほどよい大きさの3劇場に改修したそうです。
ホワイエの床は古いモザイクを残しています。古今がすんなり共存していますね。

きょうは緊張の参加初日でしたが、みなさん気さくに迎え入れてくださって少しほっとしました。
シェイクスピアの『冬物語』の舞台稽古を(持参した日本語訳の本を首っ引きで)見学しました。
あさって公演初日だそうです。


演出者 伊藤みや

2011年10月17日月曜日

浦戸へ

塩竈市・浦戸第二小学校演劇自主公演「エール」の仕込みお手伝いにいってきました。
8年前からせんだい演劇工房10-BOXが行っているアウトリーチです。
浦戸第二小学校の先生からの一本の電話から始まりました。
先生をはじめ、婦人会のみなさん、島のみなさんの協力もあって
つくられているこの演劇公演は
震災で起きた津波の影響で開催できるのかどうか心配されていましたが、
今年もやります、と報告をいただき、とてもうれしかったです。

今年はいつもよりもシンプルな荷物で一艘の船で運びました。
船主は駆けつけてくれたお手伝いの方です。

学校は山の上にあり、無事でしたが、ところどころ亀裂が入ったりしていました。
体育館で毎年改良されて行く舞台の作り方、バスケットゴールも照明のためのバトンになります。

今年のまかないは給食室でつくっていただいたカレーでした。なつかしい味です。

放課後、授業が終わった子どもたちは舞台美術を作っていました。
一週間、仕込まれた舞台で子どもたちは稽古をし本番を迎えます。
先生に音響と照明のオペレーションのレクチャーをして最終の船で一緒に帰りました。
いつもは一拍させていただき、次の日も仕込みをしていましたが、
宿泊施設は海沿いにあり、津波の被害を受けていました。
海沿いは家も道路もなくなっていました。 


浦戸諸島には島がいくつかあります。
私たちが行った島は野々島といって道沿いや学校には船の花壇がありました。

浦戸第二小学校「エール」
10月22日(土)12時10分開演:浦戸第二小学校体育館
10月29日(土)10時開演:塩竈市・壱番館遊ホール


川村智美