2012年8月7日火曜日

せんだい若者サポートステーションでワークショップ




長保めいみさんと横山真さんのブログから
許可を得て転載させていただきました↓

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7月31日、せんだい若者サポートステーションにて、
コミュニケーションワークショップのファシリテート。
2回目。

基本は劇団で日頃行っているワークショップ。
それをベースに、サポートステーションさんの依頼に応じて、
ワークを選んで組み立てている。

前回が身体中心のワークで、
今回は声を出すワークをとのご要望があったので、
ワークの前に、なるべく解りやすく腹式の呼吸法も入れて、
身体全体から声を出していくワークを選んだ。

参加者は前回参加の3名と新しく参加の2名そして職員のYさん、Sさん。
ARC>Tから上島奈津子さん、横山真さん、
事務局の高橋彩ちゃんとながほの4名で、合計11名。
前回も参加のHさんは、実は石巻からいらしているとのこと。
なんだか感激してしまった。

実は、予定してきたメニューの半分ほどしか出来なかった。
予め多めに考えてあったとはいえ、自分の時間配分に対する勘の悪さにがっかりする。
ワークのファシリテートは、ながほにとっても大きな勉強。
自分の足りない所や課題がずらずらと見えて来て、辛くもあるけれど、
色々な気づきがあって、とても楽しい。

今日しみじみと共感したのは、

「みんな、話したい。聞いてほしいんですね。」という、職員Sさんの声。

まったくその通りなのだと思う。
こころが満ちると、人の顔は柔らかくなる。
帰る時の「さようなら」の言葉があたたかいと、からだも軽くなる。

そんな午後。

長保めいみ

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7/31(火)14:00~16:00
ARC>T出前部「せんだい若者サポートステーション」コミュニケーションWS
@八本松市民センター

■ファシリテーター:長保 めいみ(シェイクスピア・カンパニー)

今回、初めて参加の「せんだい若者サポートステーション」さんの方々を
対象としたコミュニケーションWS(自分はファシリテーターである長保さんの補助としての参加)。
普段演劇にほとんど触れたことのないような方達と、
演劇ならではのアプローチを駆使してコミュニケーションの楽しさを
味わってもらおうという内容のワークショップでした。

自分は、俳優以外の方を対象とした演劇WSをファシリテートした経験が
比較的少ないため(発声指導ならば結構多いのだけれども)、
今回のような機会を得ることができたのは非常に有り難いことでもあり、
また、今後はこういった方々を対象としたWSも
開催してゆくようにしたいなと考えているため、
長保さんのファシリテートから盗めそうなものは
じゃんじゃん盗んでゆくつもりの姿勢で参加しておりました。


今回、こうして参加してみてつくづく実感したことは、
場の空気作りというのは本当に重要なんだなということで、
特に今回のような場そのものに不慣れである方々と一緒にWSを行ってゆくには、
まずは「あなたのままでいいんだよ」ということを実感として
知ってもらうことなのだなと、それが基本なのだなと、
そんなことを再確認させてもらいました。
「あなたのままでいいんだよ」ということを肌で理解するから、
一緒にいる人がみんな違っていても気にならなくなるし、
その違いを認めることができるようになるのだと思うのです。
そしてその違いをお互いで認め合えるようになるからこそ、
人と関わることの楽しさのようなものに気付けるようになるのだろうなと、
そんな風に思います。

まあ、実際には必ずしもそんなに簡単にはいかないことも沢山あることでしょう。
が、しかし、「人と関わる楽しさ」というものを
体験的に知っているかどうかというのは、
人とのコミュニケーションをとる上では非常に大きな差になってゆくはずです。

但しここまで書いていてふと思ったのですが、
そこには大きな落とし穴もあるように思います。
それは、こういった場では人と関わることが楽しくて仕方ないのに、
一歩外へ出ると全くうまくいかなくなって、
WSの場以外では逆にこれまで以上に人と関わることが怖くなってしまう、
という可能性がゼロではない、という点です。

なので本人の中でのコミュニケーションにおける成功体験を
少しずつでいいから積み重ねてゆくことと同時に、
WSの場から持ち帰って当人達の日常生活の中でも
活かしてゆけるような体験もしてもらえるような、
そんな時間の過ごし方を用意してゆくことが、
今回のような趣旨のWSでは大切になってくるのかなと、
そんなことを思いました。
その瞬間瞬間に集中し、目の前の人達と精一杯向き合うことと同時に、
参加者の方々のこれからのことも視野に入れて取り組んでゆく、、、
そんな今とこれからと、その両方を見据えたファシリテートを心がけることが、
とても大事なことなのでしょうね。


とても楽しく、そして自らのこれからに繋がるような
発見もあったとても有意義な時間でした。

自分もこちらのWSへは近いうちにファシリテーターとして関わる可能性が高いため
(というか、もしその話が今回叶わなかったとしても、
希望は出し続けるのでいずれは関わることとなるはずです)、
今回のWSにて気付いた点や浮かんだアイデアをもう一度さらってみて、
じっくり考えてみたいなと思います。
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ファシリテーターの長保さん及びせんだい若者サポートステーションさん、
そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

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