2012年5月25日金曜日

「なつかしい遊びと劇ごっこ」初演

私が小さい時に見た記憶のある「愛染かつら」の木のシーン。
なつかしそうに、その話題をする人や照れた表情をする年齢の高い男性。


過去は忘却のベールで隠されていくらしいが、いつまでも記憶に永くとどまっているものは、
子供の時の印象や青春時代のドキドキ感ではないかしら。
そう思いながら、それを演劇という表現で届けたいという想いでプログラムを作成いたしました。
稽古を重ねていくうちに歌って、踊って、演技して、と盛り沢山な内容になっていきました。


プログラム開発に関わってくれた上島奈津子さん、長保めいみさん、千田みかささん、他の方たち。
音楽で盛り上げてくださる(アンサンブルフェリーチェ)高橋美和さん、相澤洋美さん。
そして高齢者の船渡代志子さん(かと れあproject)さん達の参加。花いちもんめ職員の出演等。
即興性が高い初演でしたが、利用者さんたちの期待、興味、笑顔が、私たちにも伝わり、
共通体験が生まれたひとときだったと思います。


「さあ、はじまりです」
全員モンぺのバスガール。「あっ。モンペだ」という声
バスガールの歌や踊りに、一緒に手拍子や腕の動きをする利用者さんたち。


「最初は、なつかしい遊び広場」
お手玉は男女問わずに楽しんでいただけました。以前は上手かった少し残念そうな方や、
前に出て来て上手なお手玉をする利用者さん等。
あるくとメンバーも利用者さん一人一人にあった楽しみ方で、お手玉遊びが出来ました。


「バス中と観光地」
こちら側の問いかけでも「おはじき、あやとり」「遊ばないで勉強だけしていた」
「お金のかからない遊びをした」とか「金色夜叉」「寛一・お宮」「愛染かつら」
と小気味よく答えが返ってきました。


「次は熱海の海岸」
劇ごっこでは盛り上がりが最高潮。歌を歌い、役者の無言劇。そのあといよいよ寛一と三人のお宮登場。
本番前の稽古が生き、アンコールの声で2回目の寸劇
「最後は銀座公会堂」
「愛染かつら」のショーと歌で青春時代の気持ちに浸ったと思います。

以上、報告でした。  

記  かと れあ

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