その一方で、イタリアで最も権威のある演劇賞「プレミオ・ウブ」の授賞式が12日に行われました。
日本語にしたら「ユビュ賞」ですね。
「ユビュ王」にちなんだ名前を持つこの賞は、批評家フランコ・クワードリ氏により創立され、今年で34年目を迎えます。
会場となったピッコロ劇場は立ち見が出るほどの賑わい。オペラ座とはちがってカジュアルな雰囲気です。
舞台人なら受賞の喜びに飲んだくれたいところですが、翌日は公演初日なのでそうも言ってられません。
会場となったピッコロ劇場は立ち見が出るほどの賑わい。オペラ座とはちがってカジュアルな雰囲気です。
今回の授賞は2010年秋から2011年夏にかけてイタリア国内で上演された舞台作品および演劇祭等の企画が対象となります。
私がお世話になっているエルフォ=プッチーニ劇場製作の「THE HISTORY BOYS」(作:アラン・ベネット)が、30歳以下の若手主演俳優賞、助演女優賞、作品賞の三部門で最優秀賞を受賞しました。
【↑ 8人の主演俳優たち】
【↑演出のブルーニ氏(中央)とデ・カピターニ氏(右端)】
この授賞式もゲネプロを終わらせてばたばたと駆けつけたほどですから。
イタリア人はあまり働かないとかしばしば言われますが、少なくとも舞台人はよく働きますよホントに。
イタリア人はあまり働かないとかしばしば言われますが、少なくとも舞台人はよく働きますよホントに。
こちら、働く代表の裏方さんたち。おつかれさまです!
写真左から音響のルカさん、照明チーフのナンドさん、舞台監督ジャンカルロさん、照明サブのミケーレさんです。
(しかし、「おつかれさま」に相当する言葉がないので、たいへんもどかしい)
と言うわけで、本日「真夏の夜の夢」初日の幕が開きました。めでたいことに満員御礼。
学校の試験にでも出るのかしら、というぐらい学生が詰めかけてました。不思議だ。
カーテンコールでは豪雨のような喝采を浴びて、役者たちはしあわせそうでした。拍手するお客さんもたのしそうでした。
私は、劇中曲の「ラ・ヴィ・アン・ローズ」を思い出しながら、芝居は人生を肯定することなんだろうな、と感じました。
(あ、今回の演出はダークエンドなんですけどね)
この公演は1月22日まで続きます。ミラノへお立ち寄りの際はどうぞご覧くださいますよう。
伊藤みや
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