2011年11月3日木曜日

創作という孤独な作業

10月26日
多夢多夢美術のじかんに行って来ました。多夢多夢の参加者10人。

先日私は、メディアテークで行われた「きららアートコレクションinせんだい」を見てきました。
多夢多夢のみなさんと接してまた考えたことを書いてみようと思います。

「きららアートコレクション」は岩手で行われている障害ある人の美術公募展です。そのうち数点をせんだいメディアテークで展示したのでした。
日曜の最終日には、花巻のるんびに美術館からアートディレクターの板垣崇志さんがギャラリートークを行いました。
印象的だったのは、「作者はそれぞれペースがある。5分やってあとは一日お休みという人もいる。それを認める」
「見せることを考えないで密かに創作する人。見える作品と見えない作品を大切にする」ということ。
作品は、描くという行為そのものに集中した結果の、時間の密度が濃いものばかりで、圧倒されました。

多夢多夢のみなさんの創作の仕方も個々それぞれです。
でも、ふだんの生活では、他人とペースを合わせたり、「ちゃんとやりなさい」と指導されたり、
「できないからやってあげる」とやれることを取り上げられてしまったり、ということがあるのが彼らの現実ではないでしょうか。

美術のじかんやダンスのじかんくらい、一人一人のペースを守りたいなあと思いました。
震災後、「がんばろう日本」をまっすぐに受け止め過ぎて、疲れてしまった方の話を聞いています。
芸術のじかんは自分らしくあるじかん。大切にしたいと心から思います。


千田みかさ

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