2011年4月6日水曜日

多夢多夢舎のみなさんと美術のじかん


多夢多夢舎中山工房は知的障がいをもつ方々のための就労支援施設です。
すんぷちょは3年前からここで「ダンスのじかん」を週1回やらせていただいています。
この3月からは「美術のじかん」も週1回始めることにしました。
1回目は3月9日。これから新しい発見がありそうだとうれしさいっぱいでした。
そして3月11日。震災後、携帯がつながるようになってすぐに安否確認。幸い、みなさん無事でした。
29日には多夢多夢舎が再開し、私は打ち合わせに行きました。
聞けば、利用者さんたちのショックは大きく、中には声が出なくなってしまった方や夜ひとりで寝られなくなってしまった方がいるとのこと。
普段よりゆっくり寄り添うことが必要。そう職員さんと話し合いました。
そこで、ARC>Tの会議で顔を合わせた何人かにお手伝いを頼んでみました。
震災後、初の美術のじかんには、土田悠太郎さん(タイ舞踊)と半田深雪さん(魚類の薔薇)が来てくださいました。
絵の具をつけたビー玉を転がして描く「ころころアート」、ペンを穴にさして描く「ペンさしアート」など、利用者のみなさんと楽しみました。
みなさんが笑顔で楽しそうだったこと、声の出ない方もしっかりペンを握って絵を描いていたことに私の方が勇気づけられました。
3人でこの時間をやれたことで、ひとりひとりのお話に耳を傾けたり、近くにいることができた。今はとにかく一緒にいるだけでほっとするのだな、と思いました。
すんぷちょでは美術のじかん、ダンスのじかんにアーティストのみなさんをお呼びすることを続けることにしました。
長くかかると思われる障がいをもつ方の心のケアに役立てれば、と思います。


千田みかさ

0 件のコメント:

コメントを投稿