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2012年3月8日木曜日

3月7日砂連尾理WS「からだで聞く、からだで話す。」

2012年3月7日、せんだい演劇工房10-BOX。
参加者11名、アシスタント2名+砂連尾さんで会場がいっぱいになった。

背中に手を当て、パートナーを誘導する。
誘導される方は、相手に全てを委ねる。
それがまた難しい。自分では動かないということ。

手を離し、今度は後ろの人の動きをまねる。
前に立つ人は、意識を後ろに。
後ろの人は、持てるエネルギーをフルに前へ。
思いがなかなか届かない。でも、それでもいい。
大事なのは、感じようと集中すること。

鏡に映る自分と踊る。
鏡に映るあの人は、本当に自分なのか。
鏡に映るあの人よりも速く動いてみる。
ほんの少しでも、速く、速く、もっと速く。

自分の手相で踊る。
今までの人生、これからの人生、今の自分。
そんなものが全て詰まった自分の手相。
自分で考えた振りで人と踊る。
人との関係から振りが少しずつ変化する。


千田優太

3月6日砂連尾理WS「からだで聞く、からだで話す。」

2012年3月6日、仙台市福祉プラザにて砂連尾理ワークショップが行われた。
参加者は4名、アシスタント2名+砂連尾さんという贅沢な体制となった。

今回は照明を持ち込み、影と踊る。
自分の影が、まるで別の生き物かのように踊る。
もう1つの影と踊る。
影を通して、人と人がつながる。
自分と影と人と。その隙間に生まれるダンス。

記録用のビデオカメラの三脚の声を聞く。
記録用のビデオカメラの三脚を触れること無く動かす。
人それぞれの方法は、それぞれの今の自分を映し出す。


事務局 千田優太

2012年1月10日火曜日

「来て、見て、あるくと。」

年末企画として立ち上がった「来て、見て、あるくと。」企画終了から約2週間経った今、ようやく落ち着いて自身と企画の繋がりをゆっくり振り返っています。

初めて所属する劇団外の企画と人に関わること。まだまだ駆け出しの身、少なくとも不安と圧力を感じながらのスタートになりました。

チームで仕事をしていくことや、一つの仕事のやり方に四苦八苦しながらも常に企画メンバー、事務局の方々の温かいお力添え、支えがありました。

先ずは何よりも足を運んで来てくださる方々、子どもから大人までたくさんの笑顔が見たい。
担当した会場装飾、目にしたときにわくわくしたり心が温まる瞬間を作りたい。

そんな思いを一心にこの企画にぶつけていこう!、そこで初めて私と企画が繋がったような気がします。

受付周りに置いた赤ずきんちゃんやカエルの顔出しパネルは子どもがちょっと照れくさいようにしながら顔を覗かせ、お母さんが写真を撮る、それが堪らなく温かい気持ちにさせてくれました。多くの親子の小さな思い出になれたような気がして本当に嬉しかった場面でした。

初日はスタッフ側はもちろん、劇団の役者としても企画に携わることが出来ました。
震災後から被災地も周り、ずっと野外で行ってきた公演。ラストは市内の中心部、この年最後にしっかり届けよう。舞台に立ちました。
投げ銭の折り紙にあった数々のメッセージ、胸が熱くなりました。


実行委員として活動出来たことも、その上での出演もまだ成人を迎えたばかりの私がこれから表現活動をしていく為の様々な元気、ガッツ!を得ることが出来ました。

最終日、すべてが終わったときホッとしたのと同時に愛情を持って終われたことに感謝しました。

今回一緒に企画に携わり支えて下さった実行委員の皆さん事務局の皆さん、ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。


この企画が原石となって次に繋がりますように。

TheatreGroup"OCT/PASS" 漣なみ

2012年1月8日日曜日

あるくとサロンに参加して

あるくと年末企画「来て、見て、あるくと。」 では、 あるくとの活動報告の場としてサロンが毎日行われました。

私が参加した3日目の1226日には、「クリエーションを通して繋がっていく」というお題で、盛岡の「架空の劇団」代表のくらもちひろゆきさん、仙台の劇団TheatreGroupOCT/PASS”主宰の石川裕人さん、東京の女優、千賀ゆう子さんの3人をゲストに迎え、トークセッションが行われました。

311日の震災時どんな経験をしていたのか、という話で、3人ともが別々の場所で、「震災」の体験をしていたということが語られました。くらもちさんは盛岡から福島へと移動する電車の中で、石川さんは仙台で、千賀さんは東京で。

そしてそれぞれの人が「震災」を受けて、どんなことを考え、どんなアクションをしてきたか、という話になりました。
くらもちさんら「架空の劇団」の人たちが、被災地である岩手県沿岸に住む人々が震災直後に命をつなぐためにどんなものを食べていたのか、ということを取り上げた作品、『瓦礫と菓子パン〜リストランテ震災篇』を作って上演したこと。石川さんが主宰するTheatreGroupOCT/PASS”が、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンからの依頼で、劇団「夢とらっく〜結〜」を結成し、「セロ弾きのゴーシュ」を岩手県〜宮城県沿岸部で巡回公演したこと、そしてその後、宮沢賢治の作品を石川さんが構成した作品「人や銀河や修羅や海胆は」を県内10か所で巡演したこと。千賀さんが大震災の状況に敗戦後を想起し、空襲下も東京にとどまった坂口安吾が書いた小説「白痴」を朗読して全国を回ったこと。

3人が「震災」という同じ言葉を使いつつも、別々の経験をしていること、そしてそれぞれの距離感で「震災」を受けとめ、いろいろなことを想像し考え、新しいものをクリエーションしているということがとても印象的でした。

震災直後、自粛や不謹慎、という言葉が多く使われ、私自身も自分の想像が及ばない経験をした人に対してどう向き合ったらいいのか分らなくなり、クリエーションをするということ自体も揺らいだような気がしました。
けれども3人の話を聞いていて、ひとりひとりの震災を全て経験することなど出来ないし、震災を受けて「正しい」身の処し方、あり方などは無いのだなということを思いました。作品を見て感じることが様々であるように、様々に感じたことから自分なりのクリエーションをしていっていいのだな、と。私にとって「震災」は整理がつけられるものではなく、混乱させられるものでもありますが、それでもいいのだ、と肯定することができた気がします。

震災から9ヶ月以上たった今、震災への記憶がだんだんと薄まっていっている印象がありますが、自分が経験した「震災」に蓋をせず、人が発する声にも耳を傾け、どんなことがあったのか、想像し続けることをやめたくないと思いました。
あるくとサロンは答えを与えてくれる場ではありませんでしたが、こうした静かな思考へと自分を向かわせてくれる場で、貴重な時間を過ごせました。


伊藤照手