2012年9月3日月曜日

8/28 気仙沼市古町児童館



おはようシアターで気仙沼市古町児童館に行ってきました!8/12の気仙沼復興市場『みなみまちcodocco』に引きつづき、新しい公共のためのモデル事業「アーティストと子どもたちでつくる創造的アートプログラム」として「気仙沼の幼児親子さんこんにちは」第二弾でした。

古町児童館は、お寺さんの隣の小高い所にある児童館です。お寺さんを通っていくと大きな木があって、守られている印象を受けます。28日は、日ごろ通っている親子さんやその親子さんたちを見守っているおじちゃんおばちゃんが来てくれて、アットホームで優しい雰囲気の中での公演となりました。子ども達は初めて見るものにどきどきしているようでしたが、最近立てるようになった ばかりという男の子は、にこにこよちよち参加してくれました。近所のおじいちゃんとおばあちゃんは、子どもと同じくらい元気に「あさごはん体操」をやってくれて、思わずこちらが笑顔に。

上演後は、先生方がお茶を出してくれてみなさんと交流することができました。最初は緊張していた子ども達もすっかり慣れて一緒に遊んだり、お母さん方とは年齢も近くて他愛ない雑談をしたり(その中で、震災前後の自分たちの状況なども話してくださいました)、すてきなおばあちゃん達は冗談交じりに「今度は一緒に演りましょう」などと話しながら、さっそく皿回しを教えてくれました。

先生方には「いい意味でぬけてていい」という感想をいただきました。前に打ち合わせに行ったときにお話してく ださったことで、印象に残っていることがあります。震災後、気仙沼では多くの方のご支援によって多くの物資であふれたそうです。ある時、小さなお子さんが「なにかちょうだい」と言ったのを聞いたときに衝撃を受けたという内容でした。与えられることに慣れてしまい、このままではよくないと思ったのだそうです。「与える」「与えられる」、という段階はもう終わりにして、自ら選び、つかんでいけるような環境が必要だとおっしゃっていました。「いい意味でぬけている」というのは、子ども達が好きなように参加できるプログラムで、子ども達の発達にとって良い、という嬉しいお話でした。そして、気仙沼にある「小規模保育」のことなどについても教えてくださり、町の中心部から離れてしまう小 さな保育園はなかなか外からの刺激がない、とのことでそういう場所にこそ積極的に行きたいと思いました。

午後は、市役所や古町児童館さんから紹介してもらった「人形劇たんたん」さんを訪ねてみました。気仙沼大島にある「大島児童館」のお話や「NPO法人ネットワークオレンジ」さんとの繋がりの予感を感じつつ帰ってまいりました。気仙沼へ行くたびに、緒が少しずつ繋がり、太くなっていくのを感じます。表現活動に関わっているからこそ得られる幸せだな、と改めて感じることができました。


おはようシアター 川熊美貴

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